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【症例1】20年の便秘

【主訴】20年の便秘
【現状】薬を飲まないと全く出ない
【希望】普通に毎日便を出したい(薬なしで)

【バックボーン】
昔は太っていた(30年前くらい)
食事はバランス良く食べている
水はあまり飲めてない

【評価(関係のある問題点のみ記載)】
腸間膜内癒着
S状結腸の下垂とS状結腸間膜の伸張↑(便秘によるもの)
小腸の左偏移と臓器圧の低下↓
門脈の循環不全

【施術(全て徒手療法で実施)】
①腸間膜癒着を優先的に剥がしました。(ここが最大の問題点)
腸間膜内には腸への動静脈があります。そのためまずは腸間膜から施術を行いました。

②門脈の循環の詰まりを取りました。
胃腸系の静脈は全て門脈に集まるためです。
①②を実施後、臓器圧が中等度改善。
何日か置きに薬を飲まなくても便が出始めてきました。

③S状結腸のリフトを行いました。
便秘によりS状結腸が下垂していたのでリフトしました。
①③を徹底的に実施すると、毎日便が出るようになりました。(目標達成)
最後に内臓の全体のバランスを整えて施術は終了。
便の質はまだイマイチなので食事指導を行い、あとはLINEでのやりとりへ変更。

【ここでのポイント】
腸間膜内癒着がなぜ起こったのか?
→おそらく過去に太っていたことが原因であると予測。不規則な食生活や運動不足、薬やサプリの服用により内臓は炎症を起こします。

なぜ腸間膜から施術を?
→(個人的な解釈で)腸は血流依存だと思っています。そのため、まずは血流をどうにかしたかったため、腸間膜を施術しました。

マッサージやトレーニングは?
→今回は癒着を剥がすのがメインでしたので、マッサージやトレーニングはセルフケアも含めて行わなくても大丈夫と判断しました。その代わり、水を多めに飲んでいただいたり、水溶性食物繊維を行いました。

【感想】
20年来の便秘と聞いた時は少しビビりましたが、うまく改善できてよかったです。

 

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