コロナ自粛がもたらした平等
コロナ自粛が叫ばれ、早1ヶ月半。
おそらく、GW明けに「はい、もう自粛は解除でOK」なんてことはまるでない。
中国の武漢で初の感染者が出たのが2019年12月8日。
そこから終息宣言をしたのが、4月上旬である。
その間、4ヶ月。
日本でクルーザーを除く、初の感染者が確認されたのは、
2020年1月16日だ。
中国と同様に、4ヶ月でコロナを封じ込めることができれば、早くて5月中旬に終息するだろう。
だが、ニューヨークやヨーロッパ諸国の様子を見る限り、そんな簡単にはいかない雰囲気だ。。
世界にとって、コロナがもたらしたことは最悪以外の何者でもない。
そんなコロナが、唯一与えてくれた平等が一つだけある。
それは、多くの人に対して自宅から出るなという、軟禁に近い要請である。
日本人の生粋の真面目さなのか、50%近い人はコロナ自粛に力を貸してくれているというデータもある。
いま、多くの人は仕事がない休日は特に、3密を避けた「お家時間」を過ごしているだろう。
これは、おそらく、ほとんどの人にとって平等のはずだ。
もちろん、一部の人たちは社会機能を止めないために尽力している。
その方々の存在は忘れてはならない。
だが、これほどまでに多くの人が”家から出られない状態”なんて、戦争かと思う惨事だ。
暗い話ばかりが続くようで恐縮だが、ここからさらに暗い話をすることを先に謝っておく。
申し訳ない。
残念ながらほぼ確実に、このコロナが終息した後に大不況がくる点について考えたい。
ここ数年は、世間の誰しもが決して「景気が悪い」と肌感覚はなかっただろうが、これから1年はヤバい状況になる。
これだけ自宅に引きこもることで、消費活動が落ち込みまくっていることが、様々な民間企業へ大ダメージを与える。
例えば、ラーメン屋を例に考えてみよう。
今月4月の飲食業全体の売上が、50%程度は最低落ちこんでいくことが明らかになってきた。
ラーメン屋の利益率は10%程度だ。
つまり、40%赤字がでる。
500万売り上げていた店が、急に200万の赤字を支払わないとならないのだ。
200万の赤字によって、
・支払えない家賃
・支払えない人件費(給料)
・支払えない原材料
・支払えない設備リース料
・支払えない税金
と、支払えないづくしが起きるだろう。
これが1ヶ月ならまだしも、2ヶ月、3ヶ月と最悪続いた場合には、
倒産するか撤退するラーメン屋も多いはずだ。
そして、ラーメン屋1件が潰れることで、関連する様々な業種でも数珠つなぎ式にダメージを受ける。
テナント料を払っているオーナー、原材料を卸している業者、飲食店用の設備リース会社など、間違いなく売上は落ちるだろう。
その対策として、国は様々な給付金や救済措置を講じるが、これらはあくまでコロナを乗り切るまでの”つなぎ”でしかない、荒療治だ。
コロナが終息した後、すぐ元通りに景気が回復する保証がない。
そして、国が給付したお金を税金で回収しようと、間違いなく増税を行うだろうし、日本全体のGDPも中々回復しないはずだ。
向こう1年は、厳しい戦いが待っているだろう。
これは、自分のビジネス環境にも同じことがいえる人は多いはず。
だからせめて、こうして自宅に引きこもる時間を有効活用し、これからどれくらいヤバい不況が来るか分からないけど、自分にできることを模索し、爪を研いでおくべきだろう。
唯一いえることは、このコロナはいつかは終息し、いつかは日本経済も回復することだ。
それに備え、自分の身を守るため、いまできることを考え行動していこう。
共にがんばろう。
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