見出し画像

超私的!2018年映画ベスト10


新年あけましておめでとうございます。これです。いきなりですが皆さん去年2018年は一体どんな年だったでしょうか。


私はというと、去年は毎週のサッカー観戦に加えて、映画館にも多く行きました。このブログを始めるにあたって「なに書こっかなー。あそっか。観た映画の感想を書けばいいのか」と考え、映画を観る本数も去年に比べて大幅に増加。メインの長野グランドシネマズには仕事が終わった後もたまに足を運び、ミニシアターの長野千石劇場や長野相生座・ロキシーも行くように。映画に少しずつはまっていった一年でした。


そうして今年映画館で観た映画は52本。実に週一回のペースで映画館に行ったことになります。映画の感想ブログを書いている人からすると、そんなに多くないかもしれませんが、別にいいのだ。そんな収入あるわけじゃないし、サッカーも観に行きたいし。それに週一本観てたら、日本人の上位1%には確実に入るでしょう。会社の同僚に「今年は映画50本観たんですよー」って言ったら「そんなに?」って驚かれたし、一般の認識なんてそんなものです。だからいいのだ。


そして、年末といえば一年の振り返り。なのでこのブログでもそれに倣って、今年の映画個人的ベスト10を決めたいと思います。決めるにあたってルールは二つ。


・今年映画館で観たこと
・個人の独断と偏見を最優先にすること


です。長野みたいな地方だとミニシアター系の映画って2,3か月遅れて公開されるのも当たり前なんですよね。なので話題になっている映画を観られなくて歯がゆい思いをしたり、待ち遠しい気持ちになったりしました。実際に今回選んだベスト10にも去年公開の映画がランクインしてますし。

そして、もう一つは個人の独断と偏見を最優先にすること。だってそうしなきゃ面白くないでしょう。映画ベスト10には選んだ人の主観がバリバリ入っていて、その人の好みやどんな人間かが透けて見えるからこそ面白いわけで。機械じゃなくて人間が選んでいる以上、自分の好みを反映させた方が彩のあるものになるじゃないですか。だから今回は完全なる主観で10本選んでみました。どの映画も自信を持ってオススメできる映画ですので、機会があれば見てみてください。


参考:
今年の鑑賞作品一覧(観た順)

・IT/それが見えたら、終わり
・嘘を愛する女
・勝手にふるえてろ
・シェイプ・オブ・ウォーター
・最低。
・映画ドラえもん のび太の宝島
・ちはやふる―結び―
・パーティで女の子に話しかけるには
・映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~
・パシフィック・リム:アップライジング
・レディ・プレイヤー1
・blank13
・アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
・孤狼の血
・恋は雨上がりのように
・万引き家族
・タクシー運転手 約束は海を越えて
・ベルリン・シンドローム
・羊と鋼の森
・レディ・バード
・劇場版ポケットモンスター みんなの物語
・君の名前で僕を呼んで
・未来のミライ
・家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています
・僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ―2人の英雄―
・オーシャンズ8
・カメラを止めるな!
・こんぷれっくす×コンプレックス
・銀魂2 掟は破るためにある
・ペンギン・ハイウェイ
・ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間
・インサイド
・劇場版フリクリ オルタナ
・犬ヶ島
・累
・志乃ちゃんは自分の名前が言えない
・純平、考え直せ
・劇場版フリクリ プログレ
・寝ても覚めても
・クワイエット・プレイス
・音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!
・判決、ふたつの希望
・旅猫リポート
・日日是好日
・ボヘミアン・ラプソディ
・愛しのアイリーン
・500ページの夢の束
・くるみ割り人形と秘密の王国
・来る
・シュガーラッシュ:オンライン
・アリー/スター誕生

計52本

さてさて。長ったらしい前置きもこのくらいにしていよいよベスト10を発表したいと思います。まずは10位~4位から。ではどうぞ!




第10位

レディ・バード




―あらすじ― 2002年、カリフォルニア州サクラメント。閉塞感溢れる片田舎のカトリック系高校から、大都会ニューヨークへの大学進学を夢見るクリスティン(自称“レディ・バード”)。
高校生活最後の1年、友達や彼氏や家族について、そして自分の将来について、悩める17歳の少女の揺れ動く心情を瑞々しくユーモアたっぷりに描いた超話題作! (映画「レディ・バード」公式サイトより引用)


感想はこちら↓
【ネタバレあり】映画『レディ・バード』感想【これはまさしく"あなた"の物語】



小規模公開から口コミで徐々に広がっていったこの映画。一人の少女が大人になっていく様子を描いています。「何かを成し遂げたい」という漠然とした思いを持ち、自らのことを「レディ・バード」と称して見栄を張るクリスティンをシアーシャ・ローナンが好演。反抗し迷いながらも自分を見つめていき、自分であることを認める。誰もが通ってきた、これから通るであろう青年期のことがキュートに少しの痛みを持って描かれていて、胸がスッとなりました。他にもベスト10入りの候補作はあったんですが、自分の好みと照らし合わせた上でランクインとなりました。





第9位

ボヘミアン・ラプソディ



―あらすじ― ワンフレーズを耳にすれば心が躍りだす名曲で、世界中を魅了する伝説のバンド〈クイーン〉。そのリード・ヴォーカルにして、史上最高のエンターテイナーと讃えられたフレディ・マーキュリーの生き様を映し出すミュージック・エンターテイメントが誕生! 世間の常識を打ち破る革新的な音楽を次々生み出し、スターダムを一気に駆け上がったフレディと仲間たち。今なお語り継がれる劇的なパフォーマンスを披露した彼らの華やかな活躍の裏には、誰も知らないストーリーがあった......。 「これは伝記映画ではなく、硬い岩から掘り出されたような純粋なアートだ。家族や人間関係、希望に夢、悲嘆や失望、そして最後には勝利と達成感が、誰にでも共感できるような物語として描かれている」と語るのは、クイーンの現メンバーで、本作の音楽プロデューサーを務めるブライアン・メイ。同じくメンバーのロジャー・テイラーもプロデューサーを務め、劇中では、フレディ自身の歌声を使用した28もの不朽の名曲が鮮やかによみがえる。 崩壊寸前だったバンドが挑む20世紀最大の音楽イベント”ライヴ・エイド”。永遠に語り継がれるラスト21分のパフォーマンスに込められたフレディとメンバーの想いと秘められた真実が観る者の魂を熱く震わせる――。 (映画「ボヘミアン・ラプソディ」公式サイトより引用)


感想はこちら↓
【ネタバレあり】映画『ボヘミアン・ラプソディ』感想【114分の話もしようぜ】


今年の下半期の映画シーンを代表する音楽映画。私はクイーンをそこまでよく知っているわけではないのですが、知らない人向けに分かりやすくアレンジされていた印象でした。史実そもそも知らないし。それにラミ・マレック演じるフレディ・マーキュリーやグリヴィム・リー演じるブライアン・メイのシンクロ度は思わず笑ってしまうほどのクオリティです。少し退屈な部分も正直ありましたが、それでも最後のライヴ・エイドのパフォーマンスはまさに最高。映画の、フレディーのストーリーの集大成に思わず涙してしまいました。まだまだ全国の映画館で絶賛上映中です。




第8位

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル



―あらすじ― 貧しい家庭で、幼いころから暴力と罵倒の中で育てられたトーニャ・ハーディング(マーゴッド・ロビー)。天性の才能と努力でアメリカ人初のトリプルアクセルを成功させ、92年アルベールビル、94年リレハンメルと二度のオリンピック代表選手となった。  しかし、彼女の夫だったジェフ・ギルーリー(セバスチャン・スタン)の友人がトーニャのライバルであるナンシー・ケリガンを襲撃したことで、スケート人生は一変。転落が始まる。  一度は栄光を掴み、アメリカ中から大きな期待を寄せられたトーニャ・ハーディングだったが、その後、彼女を待ち受けていたのは・・・・・・。  フィギュアスケート史上最大といわれる衝撃的な事件の意外な真相と、彼女の波乱万丈な半生の物語。 (映画「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」公式サイトより引用)


感想はこちら↓
【ネタバレあり】映画『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』感想【視点一つで変わる物語】 



1994年に実際に起こったフィギュアスケート界の大事件、ナンシー・ケリガン襲撃事件をモチーフにしたこの映画。トーニャやその夫、トーニャの鬼母、ピザデブなど事件にかかわったさまざまな人物の証言を重ねていく構成で、映画に多層性を生んでいました。事実は一つだけど真実は人によって異なる。誰が本当のことを言っているのか分からないという面白さ。マーゴット・ロビーの演技も鳥肌ものの素晴らしさだったんですけど、それ以上に凄かったのがアリソン・ジャネイ。管をつながれながらもタバコを吸う姿に戦慄しました。心に強烈な印象を残した一本です。




第7位

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ー2人の英雄ー



―あらすじ― 白熱の期末試験が終わり、夏休みの林間合宿を控えた雄英高校メンバー。 デクとオールマイトは、ある人物からの招待を受け、海外に浮かぶ巨大人工移動都市≪I・アイランド≫を訪れていた。 世界中の科学研究者たちの英知がつまったまさにサイエンスハリウッドのような島で、個性やヒーローアイテムの研究成果を展示した≪I・エキスポ≫が開催される中、デクは”無個性”の少女・メリッサと出会う。メリッサに、かつて無個性だった自分を重ねあわせるデク。 その時、突如鉄壁のセキュリティを誇るアイランドの警備システムが敵にハッキングされ、島内全ての人間が人質に獲られてしまう! いま、ヒーロー社会の構造を揺るがしかねない【ある事件】が発動する――! その鍵を握るは、平和の象徴・オールマイト。 (映画「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ―2人の英雄―」公式サイトより引用)


感想はこちら↓
【ネタバレあり】映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE -2人の英雄-』感想【夏休みにぴったりのド王道映画】



週刊少年ジャンプで好評連載中の原作を映画化した今作。何が凄いかってまず激しく動く作画。特に終盤のバトルシーンの動き、カメラワークなどは特筆すべきもので、圧倒的なクオリティを誇っています。ストーリー自体もさっぱりとした王道で気持ちがいい。原作ではもう見ることができないデクとオールマイトの共闘を見ることができたのもファンにはたまりません。さらに私がヒロアカで一番好きなキャラである耳郎が活躍したのもプラス。映画館も小学生から高校生までとターゲット層の子どもが多く、心象的にもよかったです。



 

第6位

万引き家族



―あらすじ― 街角のスーパーで、鮮やかな連係プレーで万引きをする、父の治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)。肉屋でコロッケを買って、寒さに震えながら家路につくと、団地の1階の廊下で小さな女の子(佐々木みゆ)が凍えている。母親に部屋から閉め出されたらしいのを以前にも見かけていた治は、高層マンションの谷間にポツンと取り残された平屋に女の子を連れて帰る。母の初枝(樹木希林)の家で、妻の信代(安藤サクラ)、彼女の妹の亜紀(松岡茉優)も一緒に暮らしている。信代は「もう少し金の匂いのするもん拾ってきなよ」とボヤきながらも、温かいうどんを出してやり名前を聞く。「ゆり」と答える女の子の腕のやけどに気付いた初枝がシャツをめくると、お腹にもたくさんの傷やあざがあった。深夜、治と信代がゆりをおんぶして団地へ返しに行くが、ゆりの両親が罵り合う声が外まで聞こえる。信代には、「産みたくて産んだわけじゃない」とわめく母親の元に、ゆりを残して帰ることはできなかった。 (映画「万引き家族」公式サイトより一部引用)


感想はこちら↓
【ネタバレあり】映画『万引き家族』感想【ちいさなかしこいにんげんのはなし】



「誰も知らない」「三度目の殺人」など、社会の不条理を鋭く切り取り、私たちに突きつけてきた是枝裕和監督。その最新作である「万引き家族」は、カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞したこともあって大きな話題を持って迎えられました。社会的には許されない「万引き」でつながる家族は、ときに本物の家族以上の繋がりで結ばれており、でもどこまで行っても他人。身寄りのない弱い人間が一つの集合体になろうとした姿が辛かったです。俳優さんも全員が抜群の演技を見せていましたが、個人的に印象に残ったのは、安藤サクラさん。終盤涙を流すシーンはしばらく脳裏に焼き付いて離れませんでした。名実ともに今年の邦画では屈指の作品ではないでしょうか。



 

第5位

劇場版ポケットモンスター みんなの物語




―あらすじ― 人々が風と共に暮らす街・フウラシティでは、1年に1度だけ開催される“風祭り“が行われていた。祭りの最終日には伝説のポケモン・ルギアが現れて、人々はそこで恵みの風をもらう約束を、昔から交わしていたという。 ポケモン初心者の女子高生、リサ。 嘘がやめられなくなってしまったホラ吹き男、カガチ。 自分に自信が持てない気弱な研究家、トリト。 ポケモンを毛嫌いする変わり者のお婆さん、ヒスイ。 森で一人佇む謎の少女、ラルゴ。 偶然、風祭りに参加していたサトシとピカチュウは、5人の仲間たちと出会う。それぞれが悩みを抱え、パートナーのポケモンと一歩を踏み出せない中、みんなが出会うことで運命の歯車が動き出す…。 ルギアとの約束は守られるのか? そして、幻のポケモン・ゼラオラの正体とは?? 今、人とポケモン、みんなの絆が奇跡を起こす―。 (ポケモン映画公式サイトより引用)


感想はこちら↓
【ネタバレあり】『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』感想【人とポケモンは支え合って生きている】



前作「みんなの物語」で再スタートを切ったポケモン映画が、今年選んだのは群像劇。サトシを絶対的な主人公にするのではなく、リサ、トリト、カガチ、ヒスイ、ラルゴと多くの視点から物語を描くことで、今までのポケモン映画にはない新鮮さがありました。それぞれ問題を抱えた登場人物が「ポケモンパワー」に後押しされて奮起する姿には、昔ポケモンにハマっていた自分を重ね合わせてしまって思わず涙してしまいました。かつてポケモントレーナーだった多くの人たち、そして何らかの支えが心にあってそれをよりどころにして毎日頑張れているという人たちにはぜひとも観ていただきたい作品です。



 

第4位

志乃ちゃんは自分の名前が言えない



―あらすじ― 高校一年生の志乃は上手く言葉を話せないことで周囲と馴染めずにいた。ひとりぼっちの学生生活を送るなか、ひょんなことから同級生の加代と友達になる。音楽好きなのに音痴の加代は、思いがけず聴いた志乃の歌声に心を奪われバンドに誘う。文化祭に向けて猛練習が始まった。そこに、志乃をからかった同級生の男子、菊池が参加することになり・・・。 (映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」公式HPより引用)


感想はこちら↓
【ネタバレあり】映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』感想【私たちは自分の名前を言えるのか】



押見修造さんの同名漫画を原作に映画化したこの作品。青春時代の輝き、きらめき、そして痛みや苦しみが全てつまっていました。こんな青春送りたかったと心にクリーンヒットです。主人公の大島志乃は吃音症なのですが、別に吃音でない多くの人にも当てはまるアイデンティティー獲得の物語になっていて、しのかよの友情とキラキラ光る海の景色がとてつもなく眩しかった。映画を観終わったあとには、嫌いな自分のこともちょっと認めてみようと前向きな気持ちになれる気持ちのいい映画でした。主演の南沙良さんと藤田彩珠さんは報知映画賞の新人賞を受賞していて、これからの活躍が期待されますね。




以上、10位~4位の発表でした。いかがでしょうか。話題作や小規模公開作などいろいろありますね。どれもとてもいい映画です。

さて、トップ3発表の前にここでおまけのコーナー。今年の私的映画11位~20位を発表したいと思います。惜しくもランクインはなりませんでしたが、どれもベスト10に食い込んでもおかしくない面白さでした。

2018個人的映画ランキング11位~20位 第11位:映画ドラえもん のび太の宝島 第12位:ちはやふる―結び― 第13位:孤狼の血 第14位:タクシー運転手 約束は海を越えて 第15位:カメラを止めるな! 第16位:愛しのアイリーン 第17位:判決、ふたつの希望 第18位:累 第19位:アリー/スター誕生 第20位:IT/それが見えたら、終わり


では、いよいよベスト3の発表です!




第3位

勝手にふるえてろ



―あらすじ― 24歳のOLヨシカは中学の同級生”イチ”へ10年間片思い中!過去のイチとの思い出を召喚したり、趣味である絶滅した動物について夜通し調べたり、博物館からアンモナイトを払い下げてもらったりと、1人忙しい毎日。そんなヨシカの前に会社の同僚で熱烈に愛してくれる”リアル恋愛”の彼氏”ニ”が突如現れた!!「人生初告られた!」とテンションがあがるも、いまいちニとの関係に乗り切れないヨシカ。全くタイプでない二への態度は冷たい。ある出来事をきっかけに「一目でいいから、今のイチにあって前のめりに死んでいこうと思ったんです」と思い立ち、同級生の名を騙り同窓会を計画。ついに再開の日が訪れるのだが…。 (映画「勝手にふるえてろ」公式サイトより引用)


感想はこちら↓
【ネタバレあり】映画「勝手にふるえてろ」感想 ~だれでもヨシカ~



公開自体は去年なのですが、観たのは今年の2月なので今年の映画としてランクイン。とにかく主演の松岡茉優さんが素晴らしかった。周囲の人に明るく話しかける、恋して舞い上がる、破れて傷ついて落ちていく。歌う!笑う!泣く!全編に渡って筆舌に尽くし難い演技を見せていて、圧倒されました。どんでん返しのストーリーも合わさって心にグサグサ刺さる。特に一人で生活しているところを固定カメラで撮ったシーンがやばかったです。私も彼女いない歴=年齢な人間なので、性別は違えどヨシカに起こっていることは他人事だとは思えませんでした。これは多くの人に見てもらいたいです。




第2位

レディ・プレイヤー1



―あらすじ― 2045年。多くの人々は荒廃した街に暮らす現実を送っていたが、若者たちには希望があった。それはVRの世界、「オアシス」。そこに入れば、誰もが理想の人生を楽しむことができる。 ある日、そのオアシスの創始者、ジェームズ・ハリデーが亡くなり、彼の遺言が発表された。”全世界に告ぐ。オアシスに眠る3つの謎を解いたものに全財産56兆円と、この世界の全てを授けよう”。突然の宣告に世界中が湧き立ち、莫大な遺産を懸けた壮大な争奪戦が始まった。現実でパッとしない日常を送り、オアシスに自分の世界を求めていた17歳のウェイドもまた参加者の一人だ。 オアシスで出会った仲間たち、そして謎めいた美女アルテミスと協力し、争奪戦を勝ち残ろうとするウェイド。しかしそこに世界支配のため、全てを手に入れようとする巨大企業、IOI社も出現して…。3つの謎に隠されたメッセージの秘密とは? アルテミスとの恋の運命や仲間たちとの絆も試されるウェイドは、謎を解き、IOI社の陰謀を阻止することはできるのか?現実の世界とオアシス。その両方で繰り広げられる冒険は、信じがたい次元へと発展していく――。想像を超えた戦いの末に勝利を手にするのは一体誰だ!? (映画「レディ・プレイヤー1」公式サイトより引用)


感想はこちら↓
【ネタバレあり】映画『レディ・プレイヤー1』感想【見る前に跳べ!】



GWに放たれた今年最強のエンタメ映画、それが「レディー・プレイヤー1」。デロリアン、ティラノサウルス、シャイニング、メカゴジラ、そしてガンダムと普通の人でも心躍らせ、その道のオタクなら心臓が爆発してしまうくらいのキャラクターが続々登場。ヒットメーカー、スティーブン・スピルバーグ監督の本領が見られます。ストーリーも仲間と力を合わせて試練を乗り越えるという、実に分かりやすい王道の物語。ベタベタな展開が心を熱くし、特にジャイアントロボが親指を立てながらマグマに沈んでいくシーンは涙なしには見れません。本当、最高の映画体験でした。




第1位

ペンギン・ハイウェイ



―あらすじ― 小学4年生のアオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録している男の子。利口な上、毎日努力を怠らず勉強するので、「きっと将来は偉い人間になるだろう」と自分でも思っている。そんなアオヤマ君にとって、何より興味深いのは、通っている歯科医院の”お姉さん”。気さくで胸が大きくて、自由奔放でどこかミステリアス。アオヤマ君は、日々、お姉さんをめぐる研究も真面目に続けていた。 夏休みを翌月に控えたある日、アオヤマ君の住む郊外の町にペンギンが出現する。街の人たちが騒然とする中、海のない住宅地に突如現れ、そして消えたペンギンたちは、いったいどこから来てどこへ行ったのか……。ペンギンへの謎を解くべく【ペンギン・ハイウェイ】」の研究を始めたアオヤマ君は、お姉さんがふいに投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。ポカンとするアオヤマ君に、笑顔のお姉さんが言った。 「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」 一方、アオヤマ君と研究仲間のウチダ君は、クラスメイトのハマモトさんから森の奥にある草原に浮かんだ透明の大きな球体の存在を教えられる。ガキ大将のスズキ君たちに邪魔をされながらも、ペンギンと同時にその球体”海”の研究も進めていくアオヤマ君たち。やがてアオヤマ君は、”海”とペンギン、そしてお姉さんには何かつながりがあるのではないかと考えはじめる。 そんな折、お姉さんの体調に異変が起こり、同時に街は異常現象に見舞われる。街中に避難勧告が発令される中、アオヤマ君はある【一つの仮説】を持って走り出す!果たして、お姉さんとペンギン、”海”の謎は解けるのか―!? (映画「ペンギン・ハイウェイ」公式HPより引用)


感想はこちら↓
【ネタバレあり】映画『ペンギン・ハイウェイ』感想【マジでオススメ】



今年の個人的1位に輝いた「ペンギン・ハイウェイ」。森見登美彦さんの同名小説が原作のこの映画、実は最初はノーマークだったんですけど、評判がとてもよかったので急きょ観にいくことになったんですけど、実際観てみて想像の10倍ぐらい素晴らしい映画でした。夏休み、少年が触れる大きな謎。いわゆる世界の特異点。そこに臆することなく実験を重ねていって近づいていくアオヤマ君の知的好奇心が私たちを童心に帰らせてくれます。ミステリアスなお姉さんとの不思議な関係も最高。夏の日差しが差し込む明るい画面が清々しさを増幅させていて、心に爽やかな印象を残してくれました。少年の成長物語として一級品で、これから夏が来るたび見返したくなる、損て素敵な映画です。





以上でランキングの方は終了になります。いかがでしたでしょうか。実際に選んで見ると顕著な傾向が出てますね。少年少女が主人公の映画が多くて、「傷つきながら成長する物語」っていうのが私の好みなのかなと思います。「レディ・バード」と「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」なんてアプローチは違いますけどテーマは同じですし。他にも「ヒロアカ」や「ペンギン・ハイウェイ」なんかはそうですし、「ボヘミアン・ラプソディ」「万引き家族」「勝手にふるえてろ」あたりも成長の要素がある。きっと彼ら彼女らの成長の過程に自分の成長の過程を重ね合わせてみるのが好きなんでしょうね。私が映画を観るときの大きなポイントの一つに「感情移入」というものがあるので、それが色濃く反映されたランキングでした。上位に行くほど感情移入したと思っていただければ。


さて、今回のnoteはこれで終わりになります。お読みいただきありがとうございました。では、皆さん、2019年も良い映画ライフをお送りください!私も楽しみます!

いいなと思ったら応援しよう!