政府がAI婚活を推進するという報道から嫌な予感をひとつ。
この人は何ができるか?どんな能力があるのか?という視点で人間をみる文化がありますよね。
身長170cm以上、年収1000万円、商社勤務など。
これって、すごく危険な見方だと思うのです。
すごく表面的な見方に過ぎない。
人間をそういう上限の無い尺度で測ろうとする文化は、確実に大事なのモノにモザイクをかける。
もっと年収あった方がいい、もっと背は高い方がいい、もう少し安定した職業がいい、正解のない無限ループにハマったら、永遠に幸せになれない。
その思考に問題があり、今回のAI婚活はそれらを誘発しかねないと危惧している。
ただ、私自身も条件で他人を見てしまう癖は正直なところ0ではない。
弱い人間こそ、他人に多くの事を要求したがる。
自分を安定させるために。
あくまで年収や身長は、その他人の極々1要素である事を忘れてはいけない。
決して他人というのは、自分の弱さを補う道具では無い。一緒に居たいから居るだけだと思う。
そういうことを理解できている人ならAI婚活を使いこなせそう。その人間が何が出来るか、なんていう悲しい見方が広がらないことを切に願う。
人間は道具ではない、一緒に居て自分がどういう気持ちになれるか、そこが大切だと思う。
ムヒカ大統領の言葉をお借りします、
"文明の発展は人間の幸福を邪魔してはならない"
効率的な生き方が最大の幸福をもたらすとは思わない。便利なようで、幸せに生きることが段々難しくなってきた世の中だと思う。