彩るもの、廃らないもの。

・・・最近のTikTokブームに全くついていけない。。
楽しそうというのは、なんとなく分かるが、全く踏み入れない、ついていけない。

こうして自分が歳を取ったなぁーと感じる。

TVの先からアナウンサーが当たり前の様に原稿を読み上げる。

「最近は90年代の曲がTikTokを通じて若者にブームになっています」

・・・20代。世間的には若者なのか?

がそのテレビから流れてる音の波に、自然と懐かしさと親しみを持ち、心を躍らせる。

90年代ブラックビスケッツの『タイミング』
ビビアンスーとウッチャンナンチャンのグループだ。


忘れかけてたメロディが頭の奥底から流れてくる時の嬉しさ。心地よさ。
本屋で自分の買いたい本を必死に探して見つけた時の嬉しさに近い。


わたしの仕事(介護)の仕事上、歳上の患者さんとも接する。
そりゃ病院の介護だから健康な人なんているわけない。
キチガイばっかで、よくベットに縛られてる人も何人もいる。

ただ音楽は不思議と壁を越える。

認知がありすぐ記憶をなくす人、すぐ怒る人
そんな人でも唄を歌い病室に入ると、曲は知らずともメロディだけで

「明るいね〜」「良いメロディだね〜」
と言われる。

それはきっとおのおの自分の頭の奥底にあるメロディを見つけてる旅に出ているからだろう。

音楽が好き・嫌い問わず、人それぞれメロディがあり、人生のメロディを懐かしんでる。

音楽は形は変われど、人に寄り添い続け、人生に彩りを加えてくれる。

あなたの青春のメロディはなんだろう?
誰の曲のどこのメロディの部分かな?
サビかな?Cメロかな?
色んな人のメロディを聞いてみたい。
すごく興味がある。。

おかげで良い意味でも、悪い意味でも
僕は最近完全に職場で人気者になっている。

もう一度言っておくが良い意味でも悪い意味でもだ。

勤務日ではなくても『あの元気な介護の男はどこだ?』
と色んな病室から声が上がるらしい。。

自分でもビックリする位の人気だ。
すぐ呼ばれるし、待たれている。。

地獄の病室。
悲しみと希望が見えない負の感情が渦巻く森の中
少しでも色んな色の彩りをメロディで与えたいと思う。

そして僕は自分の子供から彩りを与えてもらっている。
子供達がいるからこそ自分の人生に彩りが加わる。

あれ出来た。これできた!すごいなー!!
泣いちゃった。疲れちゃったー。
ぶつけちゃった!大丈夫??

パッと考えるだけですぐ出てくる。

本当に子供は素晴らしい。

人生の始まり、そして終わり間際に携わってるからこそ分かる事。

人生のメロディは一生無くならないし、人は必ず1つはメロディを持っている。
それを重ねれば重ねるほど彩りあるメロディになる。

音楽は人生に彩りを与え、
人生のメロディは廃らない。。


明日は大学の仲間と会う。
コロナもあり、赤ちゃんもいたのでなかなか会えなかったが、合わなかった期間が長ければ長いほど
どんなメロディを人生の楽譜に付け加えたんだろうか。

すごく楽しい音楽が出来そうだ。

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