投資する上で出会いがちな心理学について勉強してみた。①

投資をする際になんかよく分からないけど、入ってみたい・これはいけると思うことがある。大抵これが不幸の始まりなのだが......(笑)もはや投機かもしれない(笑)

ということで、実際にどんな心理学が働いており、どういう過ちを犯してしまうのかを改めて見直してみたいと思う。


 1.レイク・ウォビゴン効果

レイク・ウォビゴン効果(英: The Lake Wobegon effect)とは、心理学で「自分は他の人と比べると、平均以上である」と自己評価を過大に捉えるという基本的な帰属の錯誤を生み出す認知バイアスのことである。また転じて、意識調査などで対象者のほぼ全員が「自分が平均以上」という意識を持つというような、事実と矛盾する状況あるいは空想上の桃源郷をも意味する。

投資をしていると、みんなは高く買って損してるけど、自分は安く買えたからこのまま上がって儲かるんじゃ?なんて思うことがある。しかし、蓋を開けてみれば買った当初の価格よりさらに安くなって、もうこれ上がらないと思い売ってしまう...そんなことがよくある。そして自分が売ったら上がるわでなんなんだこれと思う時がある。

エントリータイミングとしては、出来高が伴って高値をつけ出来高が減少し始めて、ダラダラと安値を更新していく際にそろそろ上がるだろうと思って、買いを入れたもののどんどん下がっていく...そんな状態に陥っているのがレイク・ウォビゴン効果ではないかと思う。

こういったとき多くの個人投資家が同じ心境にあり、同じ過ちを犯しているのではないか。そのせいで逆に流動性が悪くなり、上昇しない要因となっている。


2.ダニング・クルーガー効果

ダニング=クルーガー効果(ダニング=クルーガーこうか、英: Dunning–Kruger effect)とは、能力の低い人は自分の能力を過大評価する、という認知バイアスについての仮説である。1999年にこの効果を示したコーネル大学のデイヴィッド・ダニング(英語版)とジャスティン・クルーガー(英語版)の説明によると、このバイアスは、能力が低い人々の内的な(=自身についての)錯覚と、能力の高い人々の外的な(=他人に対する)錯覚の結果として生じる。つまり、能力の足りない人々による誤評価は、自身についての誤り(自身を過大評価する)から生じており、能力の高い人々による誤評価は他人についての誤り(他人を過大評価する)から生じている[1]。この効果は、優越の錯覚(英語版)という認知バイアスに関連しており、自身の能力の欠如を認識できないことによって生じる。メタ認知についての自己認識がなければ、人々は自分の適格度を客観的に評価することができない。

最近では、YouTuberなどYouTubeを介して投資について発信をしている。その情報を聞いていると、サラリーマンが稼いでいる金額以上を1日で稼いでいる話を聞く。それを聞いて同じ銘柄・テクニックを用いてエントリーしてみる人もいると思う。しかし、そんな上手くいかず損していく。
また、本やアナリストの言う発言を信じて投資をしていく人もいると思う。そういった人たちも例外なく損していく。


ここでダニング・クルーガー効果が発揮されている。YouTuberなどはちゃんと勉強して、情報を集めてそれを自分たちの中で昇華している。初心者はそれらを聞いてよく分からずエントリーしていくため、情報をうまく扱えず、取り組むものが違ったり、エントリータイミングやイグジットタイミングがズレたりし、損をしているのではないかと思う。また、初心者にありがちな大きく儲けようと考え、自分の持っているもの以上に賭け大きく損していくこともこの効果に当てはまるのではないか。

どんなものに対しても自分自身で動きを説明できず、状況の判断ができないと損をしてしまうことになる。初心者にはそういったことが出来ないまま入ることがあり、損をしていくのではないかと思う。


3.サンクコストバイアス(コンコルド効果)

行動ファイナンスにおける認知バイアスの一種で、投資の継続が損失の拡大につながると分かっていても、それまでに費やした労力やお金、時間などを惜しんで投資がやめられない心理現象のこと。開発途中で既に採算が取れないことが想定されていたにもかかわらず、開発・就航を続行して遂には商業的に失敗した超音速旅客機コンコルドの事例を由来とする。

これは高値で買った際に価格が下がったとしてもずっと持ち続けてしまうことはないだろうか。そして、信用取引をしている人の場合、損切りが出来ず追加証拠金が発生してしまうまで持ってしまう人もいると思う。その時にサンクコストバイアスが発生している。おそらく一般的に損切りが大事だと言われているのは、これを切り離すことを指しているのではないか。
また、追加証拠金が発生しないまでも損をしている状態でダラダラと持ち続けている塩漬け状態に当たっている人もこれに当たる。

過去の選択と今の選択は同じように見えて、実際は違うことが多くある。そんな中で、自分自身を正当化しようと言い訳をしていくことでどんどん損失が嵩んでいく。今の状況・現実をしっかりと受け止めて、選択をしていくのが大事になってくる。

4.自己奉仕バイアス

自己奉仕バイアス(じこほうしバイアス、英: Self-serving bias)は、成功を当人の内面的または個人的要因に帰属させ、失敗を制御不能な状況的要因に帰属させること。自己奉仕バイアスは、成功は自分の手柄とするのに失敗の責任を取らない人間の一般的傾向を表している。それはまた、曖昧な情報を都合の良いように解釈しようとする傾向として現れるとも言える。自己奉仕バイアスは自己高揚バイアス(Lake Wobegon effect)(英語版)とも関連する。自己高揚バイアスは、個人がその自尊心の拠り所となっている分野で平均以上だと信じているために生じるバイアスである。例えば、自動車を運転する人の多くは、自分が平均以上にうまい運転をすると思っている。

投資をしている時、利益が出たら「自分の投資方法が上手かったんだ。」と思い、損失が出たら「相場全体が悪い。値動きがおかしい。」と思うことがある。これが自己奉仕バイアスだ。損失が出た時は、自分でその投資対象やタイミングを選んでエントリーしているはずなのに、一切そこに関しては疑わないことがある。この考えが発生している時、人は自責思考が出来ておらず失敗に対して反省をしない。

投資をする上で、成功した時は驕らず、失敗した時は改善をしていくことが最も大事ではないかと思う。



他にも投資をする上で発生する心理学はあるみたいだが、今回はこの4つについてまとめてみた。日常生活でも使えそうなので、意識しながら生活してみるとより効果が出るのではないかと思う。
なんだかよく分からないけど上手くいった!という時は、更に自分に謎の自信がついてしまい過大評価を自分にしてしまうと思うので、そういった時は、「あっ。自己奉仕バイアスとダニング・クルーガー効果とレイク・ウォビゴン効果が働いてるから注意が必要だな。」と初心に戻ることが大切なのではないかと思う。
とりあえず今回はここまでにして、次回はまた今度まとめてみたいと思う。


ここまでご覧くださり、ありがとうございました。

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