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3年生のために、ステージをつくりたい
部活動がストップして、もうすぐ3ヶ月が経とうとしています。
その間、「新型コロナウイルス」という存在により「大会中止のお知らせ」があらゆるメディアによりアナウンスされました。
「インターハイ開催中止」
「全中開催中止」
部活動に熱心に取り組み懸けてきた子どもたち、そしてその子どもたちを見守り応援してきた保護者たちにとっては、真実とは受け入れがたい事実そのもの。
もちろん指導者たちにとっても大変ショッキングな事実ではありますが、
それ以上に理解しようと努めなければならないのは、子どもたちと保護者たちの気持ちです。
今回のこの出来事は、当事者でない限り到底理解できない次元にあると感じています。
「気持ちはわかる」
なんて言葉は決して言えません。
例え、どんなに部活動に命を懸けて取り組んでいた人だとしても、心から気持ちをわかることはできないと思っています。なぜなら、経験したことがないからです。
伝える側は「わかり得ない」、伝わる側は「わかってたまるか」
そんな出来事だと思うんです。
しかし、指導者も保護者も、人生を何倍も生きてきた大人として伝えられることはあります。
言葉でも、言葉なくしても、
「前向きに生きる」
ことは伝えることができます。
このことはむしろ、可能性にあふれている子どもたちがこれからを幸せに生きていくために、大人たちは伝えなければいけないことです。
人生は楽しくて、楽しめるものであり、自分の選択でいくらでもよくできるものであるということを。
それでも、
子どもたちにとっては「今」が大切な時間であることは変わることのない事実であります。
青春時代は大人になってからもずっと生き続けるものですよね。
大人のみなさんにも、今も尚生き続けている大事な青春時代があるんじゃないでしょうか。その青春時代が今の自分を作っているなんてこともあるんじゃないでしょうか。
だからこそ、子供と関わっている部活動の指導者として、
なんとかしたい。
正直、この状況下で少しでも命の危険に関わるようなことは断じてしてはいけない。
なによりも大事なのは命。生きていなきゃ、笑うこともできなくなります。
でも、「なにかできることはないか」と考えることはできます。
それこそが、子どもたちのためになり、大人としての責任だと思っています。
For me ではなく For you の精神です。
だから僕は、
部活動でこれまで頑張ってきた選手が、
「積み重ねてきたものは決して無駄でないこと」
「自分で学んだものは誰にも奪われないこと」を
実感できる時間を作りたいです。
実現させるような状況ではないかもしれないし、実現できるかはわからないけど、
子どもたち、
特に今の3年生に、
今後につながるステージをつくりたいです。
コツコツとアイデアを広げ、なんとか形にできないかと日々模索しています。
その想いを常に心に持つことが、
指導者にできる子どもたちへの「恩返し」だと思います。