自己株式に関する基礎理論

自己株式は、簿記1級や税理士試験、会計士試験などで頻繁に出題される重要論点の一つとなります。自己株式自体、取引のイメージがわきにくいため、慣れるまで最初はなかなか解きづらい点はありますが、計算のパターン自体はそんなに多くなく、しっかりと考え方を押さえれば得点源にすることができる論点です。

計算は市販のテキストが充実してるので、ここでは理論部分、とりわけ計算の背景や考え方の基礎を取り上げ、まとめていきたいと思います。


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なお、厳密には自株式会社の立場から見た「自己株式」には、

①当該株式会社の発行する株式
②当該株式会社の発行する株式のうち、当該株式会社が自ら保有するもの
の2つの可能性が考えられますが、ここでは会社法が定めている「株式会社が有する自己の株式」(113条4項)、すなわち会社が発行した株式を一旦取得したものとみることにします(上記のうちの②)。


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