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社会性とクィア性

人間は社会的な生き物であり、社会に属さないと生きてはいけない。社会性が必要である。社会性とは端的にいうと、多数決である。マジョリティにとって幸せな、行動・思考様式を持っているか。或いは、個として社会と折り合いをつけているか。

「そうであるべきだ」ということを言いたいのではない。そうであるのだ。そういうようにできている。世界に合わせていくしかないのだ。これは生存戦略の話である。

一方で、個は変えられない。であれば、非社会的人間は、社会から爪弾きにされる。彼らはどう生きれば良いのか。

まずは「個」を殺し、社会に適合しているようにみせる「偽装的」方法が考えられる。でも、それは持続可能な方法ではない。いつか限界がくる。個は変えられない。

クィアな生。否定性を積極的に引き受けることによって価値を転覆させること、その契機を作ること。「個」の主張をしつつ、「社会」に順応する方法であり、マイノリティの生存戦略だ。易きに流れ、簡単にマジョリティに迎合してはならない。


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