ヴィーガンについて思うこと
ヴィーガンなどについてネットで話題ですね。
一部のヴィーガンのやり方には問題があるかと思いますが、ここでは、そういった話ではなく、バーチャルウォーターの観点から、食料安全保障について考えてみたいと思います。
上記は環境省のページです。バーチャルウォーターについて詳しくは上記ページにありますが、仮想的な水の輸入の文脈でよく使われる用語です。
また上記は大塚食品のホームページです。販促目的のページと思われますが、バーチャルウォーターについて触れています。
日本は海外からトウモロコシなどの飼料を大量に輸入していますが、そのトウモロコシを仮に国内で生産するとしたらどれくらいの水を消費するか、という考えのもとに、日本は海外から実質的に大量の水(バーチャルウォーター)を輸入していると考えることができます。
日本は水が豊かな国というイメージがありますが、実際にはそれほどでもないというわけです。
https://www.env.go.jp/recycle/jokaso/publicity/pamph/pdf/wi_03-04.pdf
上記は環境省のpdfです。日本は降水量はそれなりにありますが、人口密度が高いため、一人当たりの降水量は世界平均の4分の1とのことです。
食料安全保障において、水、またバーチャルウォーターは重要な観点です。そして、植物性タンパク質のほうが、動物性タンパク質よりも、バーチャルウォーターの消費が少なく、効率が高いという側面があります。
もちろん、将来も現在のように、お肉を食べ続けられればよいのでしょうが、現在の気候問題を考えると、その保証はなさそうです。
私はヴィーガンではありません。また感情的な話をしたいわけでもありません。
ただ食料安全保障の観点で考えると、植物性タンパク質の直接消費を高めていくことは重要かと思われます。
今すぐにどうこうという話ではありませんが、バーチャルウォーターや食料安全保障という観点を、より多くの人が認識するきっかけになれば幸いです。