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10年後のビジネストレンドを作るのは誰だ?

10年後のビジネストレンドを作るのは果たして誰でしょうか?

1 過去から振り返る


今、サラリーマンが口を揃えて言うバスワードと言えば何を思い浮かべますか?

おそらく、多くの人がDX(デジタルトランスフォーメーション)を思い浮かべたのでは無いでしょうか。

うちの会社もDXしないと時代に取り残される。持続的に経営をすることが出来ない。
そんな危機感をいつの間にか植え付けられているサラリーマンも少なくはないですね。

そこに付け込んで、あらゆるIT商材はDXの文脈で売り込まれています。

そんなDXというキーワード。

実はNTTやKDDIといった大手の通信事業者は、約10年程前からDXの必要性を大きく打ち出していました。

今となっては浸透した用語かもしれませんが、私の感覚的には世の中でバズワード化するまで5年前後くらいかかった印象です。

2 トレンドが生まれる原理

なぜ、バズワードとなるビジネストレンドは生まれるのか。

それは、DXというバスワードを生み出した通信事業者の2つの特性から読み解くことが出来ます。

1つ目は、10年後のネットワークを設計しているのが通信事業者だということです。

通信事業者というのは、5Gのサービスを普及させるために、5Gによってどんなサービスを提供することができるのか?を他の企業よりも圧倒的に早く検討し始めます。

あくまでも

通信サービスを使ってもらいたい。

そんな思惑を持って通信事業者はビジネストレンドを作り出す啓蒙活動をしています。

世の中のあらゆるものがIoT技術によって接続し、大量データのやり取りだって可能になる。

そんな5Gのメリットを活かすためには、今までのようなアナログ的に人間が行っていた仕事をデジタル化していくという世の中の風潮が必要になる訳です。

2つ目は、通信事業者が持つブランドに集うシステム会社の存在です。

多くのシステム会社が、NTTやKDDIといった通信事業者を太客として利益を上げています。

つまり、そのブランドに集うシステム会社は通信事業者が掲げる新しいビジネスに追随すべく動きます。

そして、通信事業者と関わるなかでDXというバズワードを手に入れたシステム会社は、あらゆる業種業界にDXの提案をし始めます。

DXが必要だ!と通信事業者が言えば、何十万人というサラリーマンが同じキーワードで動き始める仕組みが自然と出来上がっている訳です。


3 次のビジネストレンドは?

これまで、ビジネストレンドを作り出してきた通信事業者であっても、その影響力は徐々に小さくなりはじめています。

あくまでネットワークをビジネスモデルの中心に据えている以上、そのネットワークを活用してビジネスを行っている事業者が何を必要としているか?が重要になってきています。

とはいえ、昨今の通信事業者はそういった起業の裏方として、実は実権を握りながら、強かに10年後のビジネストレンドを作り出そうとしています。

最近では、スマートシティというキーワードが徐々に普及し始めていますね。

これも、大手通信事業者が非常に力を入れている分野です。
仮想空間であるVRやARはもちろん、あらゆるサービスをユーザーがシームレスに利用できる世界。

これからさらに大容量化・高速化が進むネットワークの進歩によって実現できるサービスを今から設計し始めているのを、各社のニュース・リリースを見ても読み解けてきます。

うちの会社は10年後に向かって、今何をすべきなのか?

是非、通信事業者の活動からヒントを得てみて下さい。


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