Hot Pepper ミラクル・ストーリー 事業マネジメントを学ぶための物語
▼本書のまとめ
▼ホットペッパーが大きくなるまでのストーリー
・狭域ビジネスモデル→大きな街ではなく人々の生活圏・行動圏にマーケットを見出す。
→消費を活性化し地元を元気にする
・クーポン(人を動かすスイッチ):クーポン(雑誌)文化を醸成させた。
・クリエイティブの大量生産:お客様を一番理解している営業がテンプレートを用いて顧客の満足するディレクションをできるようにした。
・「できない理由」を上手に説明している
→できるにはどうすればいい?そのために行動してきた事は?
事業は「目的」と「目標」。
→目標:道標、目的:エネルギー
・(絶対に)勝つシナリオを作る
絶対に勝てる筋書きをもって戦いに行かせる。
どうすれば「決めたことをやりきれるか?やり続けるか?」を考え、行動レベルに落とし込むことを考え続ける=実行し続ける事
→ホットペッパーの勝つシナリオ参照
→正確に伝える事。事業マネジメントの重要な役割
・組織図の重要性
組織図には事業の全てが表れる、意思や戦略を組織図に反映する。
・科学的で論理的なプラン(森を見て木を見て枝を知る)
事業を科学する(位置付けと整合性と連携を明らかにする)
・情のプラン
心を動かすシナリオ、人は情で動く。
・できない理由を探すのではなくできる理由を探す(カレーの例)
他責では無く自責、原因は自分たちにある。
創造性を生むだめに型を決める。
・物語を語る
勝った理由、負けた理由を物語で語る。しっかり納得させる。
事業はどこへ向かうのか、事業を通じて何を成し遂げたいのか、さらに個人として何を成長して何を手に入れるのか。
事業→個人
・数字づくり
結果の数字ではなく、いかなる意志を込めて目標設定してそのために何をするのか計画する事。
・ビジョンプレ
事業計画を自分でみんなにプレゼンする。
組織のベクトルと方法を共有し全員のコンセンサスを得る。
・サマフェス
年に一度集まり、コミュニケーションを生ませる。
・ブランディング
希少価値と価値の保証。クーポンマガジン。
・プチコン
専門的なコンサルティングではなく、お客様対して得意な領域で価値を提供する。
素人がプロになる領域を見つける事。
・お客様が求めているのは会話の満足と提案の満足
クリエイティブな共同作業=上質なコミュニケーション
・バードビュー
トップ営業だけに聞くな。ミドルモデルに注目する。
売れない営業マンの売れない原因を追求する事。
・営業を計画する力
顧客分析・やるべき行動・優先順位決め・時間軸への落とし込み。
ホットペッパー流:
→トップ営業マンの職務分析、何にどのくらい時間を使っているか
→営業活動等の業務の組み合わせの流れを分析する
・リーダーとは:物語を語る人
コンセプター・デザイナー・プランナー・マネージャー・プレイヤー
この事業は何か、何を実現したいのか
実現した時の世の中、チーム、個人
それにむけた個人の役割とチームの役割
個人の仕事と個人の人間的成長
・リーダーの仕事を定義する
自身の仕事の範囲を明確にしできるできない事を理解する。
・リーダーに必要な技術
①高い志を掲げる技術
ストレッチの限界を判断しつつ実現を目指せる見通しのある高い志
②事業を設計する技術
ビジネスプロセスを理解し、全体像の中で統合性のある戦略を立てる技術
③組織をつくる技術
事業の木底を実現するために必要な昨日を定義し、その資源を持った人間を配置する技術
④伝える技術
より多くの人に短時間でいっせいに自分の描くシナリオをわかりやすく伝える技術
⑤実行する技術
自分自身が誰よりも早く率先し行動しやってのける技術
⑥育てる技術
組織力強化のために個々の人間の力を最大化する。スキル・知識・態度・スタンス・人間性を高める教え、育む技術。
⑦評価する技術
確実に数値化して評価に反映する技術
・リーダーに必要なチカラ:決断する力
覚悟を決める事。自分で決めてやると決断する事。
まとめ終わり
▼自社の場合
・「目的」と「目標」を明確に
自分や自社は語りかけられているだろうか。
近いところには語っているかもしれないけど、一つ下の層に響いていなくて結果的に末端まで及んでいないのではないか。
自分の部署では同じ事にならないようにしっかり語っていく必要を認識した。
特に、最近起こった問題で、上記が末端まで語りかけられていなくて部下の子が痺れを切らし訴えてきた事があった。
対して自分が直接語りかけてあげた事で未来が見えて目指す方向は同じだと認識してもらえたとの事。
たったこれだけ、でも方向性が認識できるだけで納得できるし、目指す方向性も現実味を帯び理解の深さも変わる事を再認識した。
同時に、部下への教育の中に上記の事ができているかの目線は弱かったなと反省した。
また、自分達は何のために事業をして「何のために」をこれからは強く語りかけていこうと思った。
・情のプラン
MAの導入によって、営業を科学する速度、振り返る精度が格段に上がったと思う。
しかし、人を動かす情=心を動かすシナリオ、は語りかけられているだろうかと思った。なぜ・なんのために・なにを、意味と価値と込められた想い、自分自身が成りたい姿、これらはみんなと一致しているだろうか。
語れるマネージャーとして、まず次回の定例MTGから話してみようと思う。
・勝つシナリオ=生産性の根拠
これを自部署でも作成し念仏のように共有できる仕組みを作る。
・組織図の重要性、決断する事
これは社長にとても強く言われてきた事だ。
組織図:自分の組織を描き、具体的に人を当てはめる、紙に描け
決断する事:意思決定、自身で決める事、覚悟を決める事(自作)
特に決断する事は、自分の意志で自分の言葉で決断=覚悟して後ろの扉を閉める事だと思っている。できない人は大抵ここに怯えて決断ができない事が多いと思う(自分もそうだった)。
決める=決断ではなく、覚悟=決断だと認識する事。何があっても1人だけになったとしても走り切ると覚悟を決める事だと思う。
・リーダーの仕事の定義
以外とできていない事が多いかもしれない。ふと思い期待役割から再考し言語化をしている途中。リーダーこそ明確に。
▼まとめ
ホットペッパー成功の歴史と背景から得た組織マネジメント論と、大切にしている価値を表現している書籍だと思った。
目的と目標を明確にし、目指す方向となぜやるかを語りかける事、かけ続ける事。
リクルートの独特な表現やワードセンスはおもしろい。定着しやすそうだと思った。
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