器からこぼれ落ちる

認知症を発症した方々は常に不安に襲われています。不安の原因は様々であり、対応も個別性が求められます。不安感が大きくなると「不穏」に変わり日常生活に支障が出る行動を取ります。

全ての人々がこの経過を辿るわけではなく、達観なのか本能的に理解されているのか不安感を覚えるものの日常生活に支障が出るほどの行動を取らないかたもいます。

わたしはこの状況を「器からこぼれ落ちそうで落ちない」と表現しています。

認知症ケアをする際、この「器」の大きさを見極める事で対応の仕方、ケア側の心理状況に影響を与えます。 

身近に認知症を患っている人がいらっしゃったら是非、この「器」の大きさを見定めてあげ良いケアに繋げて頂きたいと思います。

本日も読んで頂きありがとうございました。