ビューティフル・マインドを観て。

 映画「ビューティフル・マインド」を観ました。
 いや、見てなかったんかいというほどの名作ですが見ていませんでした。
 結果号泣でした。

 この気持ちを上手くまとめられませんが、旦那さんは最終的にはノーベル賞とる程の天才なんですけれども、統合失調症なんですね。
 で、通院されたのが結婚後奥さん妊娠中というタイミング…。しかも精神病棟入院かぁ…。きっつー…。
 子育て中に夫の薬の管理と赤ちゃんのお世話。働けない夫の代わりに働いていることが「今日は3時間残業だからママに預けるわ」と子どもを車にのせて夫に話してるシーンで伝わってくる。
 子どもが生まれて夫が闘病してからどんどん化粧っ気もなくなりやつれていく奥さん。夫は薬の副作用で夜の生活もなくなっていくし。行き場のない閉塞的な辛さを水を飲むグラスを割り、鏡を割って八つ当たりしてしまう気持ち。わかる…。(割らなかったけど)
 その後夫は何年も大学にただ通い続ける毎日。生活費は奥さんだよね…。小学生の息子の本と自分の本を持ち間違えることもある。
 壮年になってから、ノーベル賞の話が出てくる。ああ、それまで支えたんだなぁ。すごいなぁ。

 鑑賞後夫に「どうだった?」と尋ねられて、「出産後からどんどん化粧っ気もなくなってやつれていくのが一番つらかった」とはなそうとすると嗚咽が出ました。
 「こんなこともあったわねって言えるようになるのかな」と最後まで観て何かを成し得たからこそ言えるのかもしれませんが、私達の人生は大して成し得るような人生でもないので、どこまでそんな気持ちていられるのか、分かりません。
 また観たい映画です。

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