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Impact of DeepSeek-R1

2025年1月27日、日銀の政策金利発表明けの今日、金融市場の反応はどうかな…金曜日に円安振れたけど、まず一定は騙し上げだろ(つまり今日に限っては、本来の直近ファンダ材料通りに円高を試しに行く)…円買いの底つき見極めてからじっくり戦うか…等と考えていましたが、
(今日は一定円高に振れるとは思っていても、円買いは怖いっつの)

ちょっと別な方向からの衝撃で、為替市場以上に株式市場に大きなインパクトが起きました。

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て奴ですね…マジかよ

現時点で、DOW、NDSQ、日経平均225、上海50、香港50の1時間足チャートはこんな感じになっています。

DOW...はIT要素が薄いフィジカル系なんで、見事にVですね…相変わらずつええわ…ステイツ様は。

NSDQ…は、そりゃそうか、て感じです。

HK50…私の主戦場は実はここです(為替ではドル円とポンド円が主戦場)。今日は中国時間初動の上昇だけでしっかり額面勝ち切りました。為替関係なく中国株でさっさと勝ち逃げかましたんで、日中楽出来て良かったですよ。

つまり、ほぼ毎日、中国勢とは命のやり取りをする覚悟で戦ってる訳です。ここは文字通り戦場なんですよ。投資とか、資産運用とか、そんな生易しい、温い言葉で語れるような「おキレイな」「お上品な」世界ではないんですよ、ここは。私は文字通り「ぶっ殺し合い」と思って、戦ってますよ。

そして勝つ為には、如何に卑怯だろうと如何に外道だろうと、法に反しない限りあらゆる手を使いますし(ぶっ殺し合ってんだから当たり前。スポーツの試合やってる訳じゃねえんだよ)、その為に全力で頭を使います。相場における私の座右の銘は、「卑怯外道悪党上等」というものです。
(そもそも私の先生は、著書の冒頭からいきなり「卑怯者になれ」と教えてますしね)

私が勝つ時、その反対側には敗者がいます。その逆になることもあります。殺るか、殺られるか、その二択しかないんですよ、相場という戦場にはね。尤も、命に係るような負け方はしませんけどね。
(この世界は勝って稼ぐ技術以上に、いかに傷少なくして負けるかの技術の方が重要です)

CN50

日経平均は結構悲惨ですね。前日40500円越えから、一時39000円切ってきました。別にAI産業がある訳でもない日本が一番インパクト食らってるとか…笑えねえよなあ…。まあ、一定高値付けた後の利確調整段階、て事もあるでしょうけどね。

さて、相場の話はこの辺で。

以降も別に、相場や金融市場の話をここでする気はありません。このNoteはあくまでも歴史家兼サイクリスト、としてのものです。
(その割に、AIの話ばっかしてますけどね)

で、そのAI(と歴史)の話ですが、

変な話で普段AIと深く関わっていると、中国製AIの性能の高さ、AI研究における中国勢のレベルの高さなんざ、普段からよく知っている、実体験としてよく理解している訳ですよ。

いつも、言ってるでしょ。

中国という単語を見聞きしただけで目つきがおかしくなるそこの貴方、現実見なさいよ

と。

逆に言うと、今日の金融市場がずいぶん神経質な反応見せた事で、私のような普段からのAI使いからすると、「え!? お前ら、何だって今更驚いてんの !?」と思ってしまった訳です。

そんな訳で、今日の市場は結構面白かったです。さっさと勝ち逃げたので高みの見物決め込んでましたけど。

そろそろ、資治通鑑の翻訳作業を再開しますが、

中国史を取り扱う訳ですから、当然中国史に関する事はOpenAIより質が高いリザルト出してくれるだろうと期待している訳で、かなり注目してますし、実際に使い始めてます。

GPT-4oでは、そもそも「中国史における歴史的史実に対して、不自然な訳」になってしまうことがあり、そこは私が歴史家としての知識を用いて修正するしかない…という工程は、どうしても一定あったのです。

中国製AIなんだから、まさか中国史の大前提を間違えた訳は減るでしょう…そう期待しています。

https://chat.deepseek.com/

早速、以下テストですが、

こんにちは、日本語で話せますか
歴史書資治通鑑を自然な日本語に訳す作業をしている。手伝ってほしい
以下を訳して

劉武周降將尋相等多叛去。諸將疑尉遲敬德,囚之軍中。行臺左僕射屈突通、尚書殷開山言於世民曰:「敬德驍勇絕倫,今既囚之,心必怨望,留之恐為後患,不如遂殺之。」世民曰:「不然。敬德若叛,豈在尋相之後邪!」遽命釋之,引入臥內,賜之金,曰:「丈夫意氣相期,勿以小嫌介意,吾終不信讒言以害忠良,公宜體之。必欲去者,以此金相資,表一時共事之情也。」辛巳,世民以五百騎行戰地,登魏宣武陵。王世充帥步騎萬餘猝至,圍之。單雄信引槊直趨世民,敬德躍馬大呼,橫刺雄信墜馬,世充兵稍卻,敬德翼世民出圍。世民、敬德更帥騎兵還戰,出入世充陳,往返無所礙。屈突通引大兵繼至,世充兵大敗,僅以身免。擒其冠軍大將軍陳智略,斬首千餘級,獲排槊兵六千。世民謂敬德曰:「公何相報之速也!」賜敬德金銀一篋,自是寵遇日隆。

例文は以下のような感じ

秦王李世民は龍門から兵を引き、凍った黄河を渡って柏壁に布陣し、宋金剛と対峙した。当時、河東の州県は略奪され尽くし、穀物倉は空であり、人々の心は動揺して城砦に逃げ込んでいた。徴税もほとんど成果がなく、軍中の食料も不足していた。

李世民は布告を発し、民衆を説得した。彼が指揮官として来たと聞くと、民衆はこぞって帰順し、近くから遠くまで次々と集まってきた。そして少しずつ食糧を徴収し、軍の食料を充足させた。こうして兵士を休ませ、馬に飼葉を与えつつ、小部隊には隙をついて略奪を行わせた。一方で本隊は防備を固めて戦わなかったため、敵軍の勢力は日ごとに弱まった。

得られた結果が以下です。

以下は、ご提示いただいた原文を自然な日本語に訳したものです。


劉武周の降将である尋相らが多く叛いて去った。諸将は尉遅敬徳を疑い、軍中に囚えた。行台左僕射の屈突通と尚書の殷開山が李世民に言った。「敬徳は勇猛で並ぶ者がいません。今や囚われた以上、心に怨恨を抱くでしょう。彼を生かしておけば、後々の禍根となる恐れがあります。殺してしまうのがよいでしょう。」
李世民は言った。「そうではない。敬徳が叛くなら、尋相の後になるはずがない。」
すぐに彼を釈放し、寝室に招き入れて金を与え、「男同士、意気に感じて交わるのだ。小さな疑いを気にするな。私は決して讒言を信じて忠良を害することはない。どうかその心をくんでほしい。もしどうしても去りたいというのなら、この金を与えるので、共に事を成した一時の情けとして受け取ってくれ。」

辛巳の日、李世民は五百騎を率いて戦場を巡り、魏の宣武陵に登った。その時、王世充が歩兵と騎兵一万余りを率いて突然現れ、李世民を包囲した。単雄信が槍を手に李世民に突進してきたが、敬徳は馬を飛ばして大声で叫び、横から雄信を突き落とした。世充の兵は少し後退し、敬徳は李世民を守りながら包囲を脱出させた。李世民と敬徳は再び騎兵を率いて戦いに戻り、世充の陣を何度も突き抜け、行き来するのに何の妨げもなかった。屈突通が大軍を率いて到着すると、世充の軍は大敗し、王世充はかろうじて身一つで逃げ延びた。李世民の軍は、世充の冠軍大将軍である陳智略を捕らえ、千余りの首級を挙げ、排槊兵六千を捕虜とした。

李世民は敬徳に言った。「あなたの恩返しはなんと早いことか。」
そして敬徳に一箱の金銀を与えた。これ以降、敬徳への寵遇は日増しに厚くなった。


この訳では、原文の意味を保ちつつ、日本語として自然な流れになるよう心がけました。もし特定の表現やニュアンスについて調整が必要であれば、お知らせください。

私は、この部分の「歴史としての結果」を歴史学の知識として知っているので、AIの翻訳が歴史的史実としてどの程度正しいかは、ほぼ完ぺきに採点することが出来ます。

その点では、さすがに満点です。この部分は、李世民と尉遅敬徳の絆を示す有名な逸話です。尋相とは何者かという点も、私はちゃんと知ってますから、その前提で採点できます。

ちなみに、この場面…単雄信に襲われた李世民を救出すべく、尉遅敬徳が剛勇を発揮するシーンは、隋唐物のドラマや創作ものでは必ず描かれる敬徳の見せ場となっています。

21世紀になって日本でも放送された「隋唐演義」でも、しっかり描かれていますね。敬徳がかなりイケメン…という配役にもなっていたりします。ちなみに隋唐演義…三国志演義がまだしも史実に忠実…に見えて来る位、史実という観点からは滅茶苦茶です。

日本語としての文法に関しても、そう悪くないです。

表現を直したい部分はありますが、大意そのものは問題なく、このまま使えるでしょう。

そんな訳で、資治通鑑の翻訳を再開していきますよ。

中国史を三国志しか知らないそこの貴方、日本史だって戦国時代と幕末にしか興味がない(しかも正統的な資料研究もしない癖に、小説や漫画、ドラマ程度で知った気になってる)人間は歪でしょうよ ? それと同じことです。

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