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祖父が亡くなる3日前のハイタッチ
祖父が今朝亡くなった。東京へ出張に来ていて、ホテルの部屋で一報を聞いた。いま飛行機で家に帰ろうしている。
3日前、老人ホームにいる祖父に会いにいった。チアノーゼになったからもうそろそろ...ひ孫の顔を見せてあげて、と父から連絡を受けたからだ。子どもたち2人と妻と一緒に、会いにいった。
何ヶ月かに一度会いにいっていたけれど、もう喋れなくなっていった。部屋に入っても目をつむって眠っている。耳はよく
1億総編集者という時代の中で
「1億総編集者」という見出しをメディアで見た。
なるほど、と思った。「1億総カメラマン」というのはよく聞くけど、編集、と聞くと確かになと思った。あふれる「まとめ記事」もそうだし、「楽天ROOM」なんかもそうだし、好きなアカウントをまとめる「twitter」や「instagram」なんて、もはや自分専用の雑誌みたいなものだ。好きなもので身の回りがあふれる暮らしは、素晴らしい。その環境を自分でつくれ
年間400冊の絵本を読む息子は、どうやって本を選んでいるのか、一度振り返って観察してみた
ぼくが暮らす明石市には、「子育て支援センター」という小さな子どもの遊び場がある。そこには、子ども用の小さな図書室も併設されており、毎週末、3歳の息子と絵本を借りにいくのが我が家の習慣だ。
この図書室では、1人につきカード1枚が発行され、1枚で2冊、本を借りられる。ぼくの家族は4人なので、4枚×2冊で8冊。毎週末借りにいくので、年間で計算すると52週×8冊で416冊。借りた絵本だけでも、ざっと40
やがて「不完全な世界」を生きることになるなら、「間違いだらけの絵本」をつくりたい
年が明けた。
3歳の息子は、正月休みの間にトトロを4回も見た。ハマっている。まだ絵本も一人ではうまく読めない子どもを、1時間集中させられるジブリは本当にすごい。
そして、息子が生まれてから「絵本をつくりたいなあ」と思い始めて、はや3年が経つことを思う。まだつくれていない。少し、焦っている。
絵本というジャンルは「昔のものがずっと売れる棚」だから新規参入のハードルはとても高い(親の目線になってみ
編集者は、「できれば著者と一生を添い遂げたい」と思う生き物である。
やっとこのnoteが書ける。
ーー書きたくても書けなかった。いろいろな事情があって、書いたらいけなかった。
11月9日に、ライツ社より新刊『この世界で死ぬまでにしたいこと2000』が出ます。著者は、世界でいちばん旅が好きな会社「TABIPPO」です。
このnoteは、そのTABIPPOに宛てた、いち編集者の私信です。
2012年TABIPPOとの出会いは、2012年。前職で、初めての旅の本『
会社を辞めて2年が経って、前職の先輩と初めて商談したときのこと。
ぼくが前職を辞めて数ヶ月後に、同じように退職して、別の雑貨メーカーに転職した先輩がいた。
当時ぼくは出版部門の事業部長で、その先輩は雑貨部門の事業部長。事業部長(もしくは同等)の役職を担っていたのは6人だけだったので、数少ない同じ立場で苦楽を共有できる人だった。
今日、その先輩の会社に初めて事業提案に行った。辞めてから、前職の同僚と一緒に大きな仕事をするのは初めてのことだ。
緊張していた。
家族との時間を増やすために起業した
独立してから、よく聞かれた。「なぜ起業したんですか?」「これからの展望は?」
「出版業界を変えたいから」「人生を変える本をつくりたいから」。いろいろある。でも、なんというか、こういった理由は表向きの回答でしかないような気がする。
決まって最後に僕はこう言い直していた。「でも結局は、家族との時間を増やしたかったからですかね」と。
出版業界はイメージ通りの過酷さだ。
日をまたぐなんて当たり前だ
会社を辞めて2年が経って、結婚式で前職の社長に会ったときのこと。
前職の出版社を退社したのが2016年8月。そして、独立したのが9月。あれから2年が経った。
先週末、前職時代の後輩の結婚式に呼んでもらい、行った。そこには懐かしい後輩の面々がいた。そしてもちろん、社長もいた。
受付前、ぼくがエレベーターを待っていると、後ろから「ワッ」と驚かされた。社長だった。
式が始まった。細やかな気配りが特徴だった彼女らしい、丁寧できちんとした、とても良い結婚式だった。
『弱さに一瞬で打ち勝つ無敵の言葉 超訳ベンジャミン・フランクリン』
『弱さに一瞬で打ち勝つ無敵の言葉 超訳ベンジャミン・フランクリン』
基本的に、本をつくるなら、できるだけ「日本で初めて」と言える部分を持った本をつくりたいと思っています。今回の本は「世界最古の名言集」を日本で初めて超訳した一冊です。ベンジャミン・フランクリンとは、100ドル札にその肖像画が描かれている「アメリカ建国の父」です。
今日はこの本の紹介と、それより何より、編訳をしていただいた青木仁
「満足しないままの自分でいるより、いい方向になのか、悪い方向になのか、わからないけど、変われた方がきっとマシだ。」
(会社のHPには、本一冊に対する誰にも伝わらない細かいこだわりや、著者への半分恋をしているかのような私的な想いは書けないので、個人的にnoteに書いてみるという試みです)
こんばんは。ライツ社の大塚です。9月29日、ライツ社の新しい本が出版されました。
『人生を狂わす名著50』著:三宅香帆
まずは、本の簡単な紹介をします。
著者は23歳。現役の京大院生。文学研究をするかたわら、京都天狼院で