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車椅子をもっと自由に

ヤマハ発動機のNさんという方がお書きになったnoteを拝読して、車椅子も(書く)テーマになることに気付かされた。勝手に引用して著作権の侵害が不安だが、当該のnoteがこちら(ヤマハ発動機のNさん、ありがとうございます)。

車椅子ユーザーでない人が「車いす」と聞いてイメージするのが手動なのか、電動なのか分からないが、ヤマハさんの電動車椅子はよく見かける。私の知り合いも、何人かがユーザーである。

盛大なエクスキューズを最初につけなければならない。私自身も車椅子ユーザーだが、手動タイプに乗っており、メーカーもヤマハさんではない(すいません…)。

じゃあ、なぜ引用をしてまでここに書いているのかという話である。理由は単純「実は車いすって、おしゃれができる」という一文に、共感したからである。決して他意はないことを強調しておく。

小学校に上がるタイミングで車椅子を使うことが決まり、最初のそれは赤を基調としたタータンチェック柄だった。子どもなので、サイズ的に既製品ではなく、オーダーメイド。背もたれの後ろにはローマ字で名前も入っていた。今から思えば、随分派手な(見方によっては、お洒落な)車椅子にしたものだが、シートや背面の色柄を自分で選んだ記憶があるから、いかにも「車椅子」みたいなものが嫌だったのだろう。

子どもなので、成長が早い。身体に合わせて小3の春には、二代目の車椅子を作った。オレンジが基調で少しピンクも入った柄を選んだ。もう名前は入れなかったが、こちらも明るい感じの車椅子にした。

三代目か四代目にあたるものに、いつ乗り換えたのか記憶がない。小学校の高学年で換えてしばらく乗っていたのか、中学生の頃にもう一台新しくして、それを長く使ったのか。

とにかく、身体的に既製品の細目サイズで間に合うようになったので、前ほどカスタマイズしなくなった。基本的にあまり派手なものは好まないので、全体の色味は黒にした。黒一色ではさすがに味気ないし、ちょっとぐらいお洒落な方が良いかと、背面のメッシュ部分を赤に変えた。

初代と二代目が「可愛い」感じだったのに対し、三代目(と四代目?)は「格好いい」感じにした。元来、後者の方を選びがちな私である。

大学2年の秋に「国際福祉機器展」(Home Care & Rehabilitation Exhibition: HCR)へ行き、現在使用している車椅子に出会った。だだっ広い東京ビッグサイトで試乗させてもらったのだが、一目惚れ(”一乗り惚れ”?)だった。

もう、絶対これに乗る

車椅子に一目惚れすることがあると、初めて知った。軽くて走りやすいこと、この上ない。

そこから紆余曲折があったので、実際に乗り始めるまでに一年ちょっとかかるのだが、最も自分の身体に合う車椅子を使うことができている。

今の車椅子は、カスタマイズと、微調整をくり返した。全幅や座面の幅を選び、座面の角度とバックサポート角度(座った時の背面角度)も、微調整。

今の私が使っている機種はもう無いようなので(PANTHERA S2 SHORT)、次に換えるとすれば、おそらくPANTHERA S3 SHORT LOWになるのだろう(「身長が170cm以下の方にとって最適のモデルです。日本人に合わせたモデルです」と説明があり、今の車椅子も同じ説明があるものを選んだ)。

「とにかく格好良いものがいい」と言い続け、ハンドリムをマックスグリップの細身に変え(冷たくなく、手に合わせて握りやすくした)、スポーク部分を赤に変えた。

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次は、タイヤもノーパンクタイヤにしようと(今)決めた。

クッションやドレスガード(サイドガード)がオプション扱いになるのが痛いが、長時間座っていてもまったく疲れない。黒が基調であるところに赤を指し色で使ったので、元々の機種の性格も相まってスタイリッシュな車椅子になっている。

別機種や子ども用であれば、もっとカラーバリエーションがあるようだ。

パンテーラ(PANTHERA)の宣伝のようになっているが、肝心な点は「車椅子も、カスタマイズとお洒落ができる」ということだ。

車椅子を使用する理由はさまざまだと思うが、実用面で優れているだけではやっぱり味気ないと私は思う。自分の足となるもの、好みに合わせてお洒落や格好良いものにしたい。

まさしく「車いすに彩りを」なのである。


参照

パンテーラ・ジャパン株式会社

2021.9.27取得 ならびに上記HPより写真を数点拝借しました。

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