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No Time To Die からカジノロワイヤルへ

公開から6日で二回、No Time To Die を観てからというもの、ダニエルクレイグ氏の007シリーズの見返しが止まらない。The DANIEL CREIG COLLECTION を買っておいて、本当に良かった。発売とほぼ同時に買ったので、当時の主流だったDVDである点が少し残念だが、現在はBlu-ray版も出ているようだ。

先日はカジノロワイヤルを観た。少々、画質の粗さが気になるが、DVDであることと、約15年前の作品であることを踏まえれば許容範囲である。

久しぶりにカジノロワイヤルを観て、びっくりした。今作 No Time To Die とちゃんと繋がっている。ダニエル・ボンド一作品目にして、五作品目の最終作(すなわち、No Time To Die)へと続くように描かれている。

まだ、Q やマネーペニーは登場せず、Mも、ジュディ・デンチの時代である(個人的には、やはりMは彼女が一番しっくりくる)。ダニエル様もお若く、工事現場のクレーン上(ほとんど宙づり)でファイティングをなさるし、今との違いもある。だが、総じて格好良いことだけは変わらない。

カジノロワイヤルでの”静かな戦闘”というべきポーカーの最中、マティーニに毒を盛られ、瀕死状態で除細動器を装着するボンド様が好きだ。配線の間違いで除細動が作動せず、すんでのところをヴェスパーが助ける。話の展開的にはベタなのだろうと思うが、そこがいい。

出会いからしばらくは見向きもされなかったが、ボンド様が本当に愛したのは、ヴェスパーとマドレーヌの二人だということを再認識した。

ヴェスパーが亡くなったのは23歳だと気づき、なお気の毒になった。愛したからこそ、助けるためにボンド様を裏切らざるを得なかったヴェスパー。彼女の本心を知っても、敢えて「裏切り女」と口にしたボンド様。「すべてMr. ホワイトのせいだ」と憤慨したくなる。

Mr. ホワイトが結局、後々まで(No Time To Die まで)間接的にボンド様と関わることになるとは、最初に観た時は考えなかった。そしてまさか、フィリックスがカジノロワイヤルにいるとは…。見返して初めて、出演されていたことに気がついた。ちゃんとボンド様に自己紹介もして、いざとなれば自分の(CIAの)お金でポーカーを続けるようにとまで言っていたとは…。

人間は忘れる生き物であるということを実感した瞬間だった。

ダニエルクレイグ・ボンド様を映画館で観たのはスカイフォールからだった。それまでにも「007」という作品があることや、初代ジェームズ・ボンドが故・ショーンコネリー氏だったことは知っていたが、作品を観てはいなかった。

カジノロワイヤル慰めの報酬を劇場で観て、スカイフォールの予告を先に観た母に「絶対、ダニエルクレイグを気に入ると思う」と言われ、あまりなにも思わずに観たのである。

以後、ジェームズ・ボンド=ダニエルクレイグ様という、不朽の等式が私の中では出来上がった。

次の休日は、慰めの報酬を観るのである。


(著作権の侵害を承知しているので、せめてボンド様のお顔が出ないように、ヘッダーを編集した)

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