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スタートラインは違う
こんにちは。緊急事態宣言以降、今まで以上に出不精となり、体型も緊急事態宣言となっています。本当に一刻も早く収束することを願うばかりです。
さて話は変わりますが、当社では4月に新入社員が6名入社しました。この入社数は例年の約2倍で、近隣の中小企業と比べても話を聞く限りでは健闘してます。
数は力なので6名全員が欠けることなく切磋琢磨して頑張って欲しいと願っていますが、ひとつだけ勘違いしてほしくないことがあります。
それは同期という存在が、
「スタートするタイミングが一緒なだけで、スタートラインは違う」
ということです。
今回はこのことについて自分の考えを纏めてみました。
同期とは?
ドライな言い方をすると、同期は入社したタイミングがたまたま一緒だっただけです。それ以上でも、それ以下でもありません。
ところが、新しい仕事や環境に慣れるまでは、同じ状況の同期がお互いの支えとなるため、強烈な仲間意識が芽生えます。
このため、いつの間にか、
「同じタイミングでのスタート」⇒「同じスタートライン」
にすり替わってしまいます。
ですが、全員のスタートラインが同じということはまずあり得ません。というのも、スタートラインは入社前の期待値によって決まっているからです。
期待値の差
例えば、
・内定者インターンの経験有無
・プログラミングの経験有無
など、これまでの経験によって入社前の期待値は大きく異なります。
また、よくよく考えるとすぐに理解できますが、採用面接時の評価が全員同じになることもまずあり得ません。どういう評価手法を取ろうが内定者のなかで相対的な順位はつきます。
つまり、どの組織においても、切り口は違えど期待値の差が生まれているのです。
チャンスは平等ではない
では、期待値の差によって何が変わるかというと、チャンスの数です。
まず、期待値の高い新入社員はある程度のチャンスをもらえます。組織が即戦力か判断するためです。そこで結果を出せば次のチャンスも優先的に回ってきます。
一方で、期待値の低い新入社員は待っててもチャンスはもらえません。期待値の高い新入社員に失敗が続けば順番が回ってくることもありますが、原則として自ら掴みにいかなければなりません。
要するに、
「チャンスは平等ではない」
ということです。残念ながらこれが現実です。
努力の方向を間違えない
これだけ見るとすごーくネガティブな話に聞こえますが、大事なことは「スタートラインは違う」という前提を理解した上で、努力の方向を間違えないことです。
もし相対的にチャンスがもらえている状況ならば、まずはもらったチャンスで結果を出すことに集中するほうが良いです。
期待値が高いと色々声もかかりやすいですが、手広く受け過ぎると全て中途半端になる可能性もあるため、新入社員であっても状況に応じて断る勇気が必要になるかもしれません。
逆にチャンスがもらえていない状況ならば、まずはチャンスを与える側の記憶に残るように、とにかく何でも手を挙げて多動するほうが良いでしょう。
例えば、本業に関係のない飲み会の幹事を引き受けてばっちり仕切ることができれば、その調整力を評価されて本業のプロジェクトにアサインされる可能性だってあります。
何がきっかけになるかわからない以上は、常にアンテナを高く張って反応できる準備が大切です。
まとめ
色々書きましたがこれらを纏めると、
・同期は入社したタイミングが一緒だっただけで、スタートラインは違う。
・スタートラインは入社前の期待値で決まる。
・期待値によってチャンスの数が決まる(平等ではない)。
・スタートラインが違うことを理解した上で、努力の方向を間違えないことが大事。
ということです。
同期は貴重な存在ですし、その関係性を否定するつもりはありません。だからこそ、決して同じではないということも合わせて理解して欲しいと思います。