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摂津万里とパガニーニ

はじめに


 水江さんの演じてきたたくさんの役はどれも魅力的ですが、わたしが特に大好きな人たちを紹介します。

①摂津万里

 水江さんについて語る上で、1番最初に挙げなければならない人かなと思います。
 春夏大千穐楽で発表された時は「誰!?」と会場内外をざわつかせた水江さん。(そしてそれを直に聞いて、伸び代…!と思ったというエピソードを聞きました。剛の者…)
 Twitterのアイコンや、ルービックキューブ動画などで期待値が高められた上で望んだ2019年1月の青年館に、摂津万里がいました。
 影ナレのだるそうな万里、立ち絵そのままの親指をポケットに引っ掛けた万里、走る万里、手錠を付けられる万里、頭を下げる万里、みんな万里でした。
 その後の春単、秋単2020、フォーライ、トルライ、秋単2022、2023と、万里はどんどん、どんどんかっこよくなっていきました。
 毎回楽しみなのは、同じ万里に留まっていないところです。新しい万里の表情、新しい可愛さやかっこよさが用意されていることが確約されているので、いつもどきどきしながら万里に会いに行きます。
 次はフォーライですね。スーツで敬語な万里が見られるのかな。教育実習に来られたら何も手につかないのでやめてほしいです。

②ニコロ・パガニーニ

 フォーライ後のエーステラジオで夏組リーダー皇天馬役陳内翔さんが(エーステ関係の自己紹介の時、陳内さんがこう言うのが好き)「エーステ以外の舞台に出る時、MANKAIカンパニーから客演に出てるような気持ちになる」と言っていましたが、わたしもそんな気持ちでクリエに通っていました。
 歌の上手い方ばかりの中で、水江くんはどんなパガニーニを見せてくれるのかと期待半分心配半分でした。今までで1番の歌を聞かせてくれました。回を重ねるごとに、上手くなっていくのも分かりました。
 水江くんのパガニーニはずっと可愛くて、胸が締め付けられました。共演者の方たちとのやりとりがとても良くて、良い出会いがたくさんあったんだなあと思います。タータンママと一緒の時は幼い感じで、アーシャが踊ったり話したりしてるのをにこにこ見てて。
 ベルリオーズくんに罵倒された後、肩をすくめる日とお褒めに預かりまして恐悦至極、というようにお辞儀をする日があったんですがどっちも嫌な感じで可愛かった…!!(ベルリオーズ役の畠中さんの歌が素晴らしくて…!最後の歌はパガニーニに聞かせてあげてよ!!って毎回思いました。)
 アルマンドと話しながら机に突っ伏して、ほっぺたがむにゅってなるのも可愛かったです。アルマンドとのシーン、酔ってるのもあってゆるーくて喋り方も仕草もみんな可愛かった。
 再演が始まりますね。きっと素敵な舞台になるのでしょう。わたしはもう少し記憶の中のミズニーニに浸っていたいです。

おわりに

 どの役でも、今ある最高のものを出してくれるということ、そして、千秋楽までの間にどんどん昇っていく姿を見せてくれることは変わりません。全ての現場で、真摯にひたむきに取り組んでいるんだろうなと思います。エーステの演出家である松崎史也さんが言う、「板の上でも稽古場でも居方の美しい役者」なんだろうなと思います。(であればいいなと思います。客席からしか見られない私の妄想です。)
 次はどんな姿を見せてくれるかな。楽しみです。

おしまい!



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