5/24 【Synapse】メディア業界誌の役割
恐らく一般の方の目に触れることは無いであろう業界内のことを紹介するメディア。それが業界誌(紙)。
業界誌とは、特定の産業や業界の話題に特化した記事を掲載している媒体のこと。
特定の業界しか取り扱わないという事情もあって個性的な内容のものが多いが、昨今の一般誌(紙)の媒体力衰退に伴い、業界誌(紙)自体も消滅傾向にある。
そんな中、メディア業界(主にテレビ業界)に特化したSynapse(シナプス)という媒体をご存知だろうか?
Synapseは視聴率調査でお馴染みのビデオリサーチ社が刊行するメディアで、テレビとメディアを応援するマガジンとして始まった。前までは雑誌形式で刊行していたが、現在はネットのみの媒体として継続している。
業界誌って内容が細かすぎるが故に関係者以外何が書いてあるか全く分からないことが多いけど、テレビやメディアをテーマにしているだけあって、一般の人が読んでも面白い内容である。特にメディア業界を志望する就活生に最適だろう。
今回は以下の記事をご紹介しましょう。
NCC長崎文化放送、長崎の方にはお馴染みの放送局ですよね(私は長崎出身ではありませんが、長崎出身の友人がいます)長崎以外の方からしたらどこの局それ?でしょう。NCCはテレビ朝日のいわゆる系列局です。
スポットデスク、CM放送枠、パーコスト、GRP
記事には業界用語が飛び交っていますね。
簡単に補足すると、我々がテレビを観ていて流れるCMには2種類あります。
タイムとスポットです。記事に登場する朝長さんはスポットの方をご担当されているようですね。
番組本編の前後に「この番組は〇〇の提供でお送りします」と流れるやつがあると思いますが、それは番組に提供したので流せるCM(俗に言うTVタイム)です。雑に言ってしまうとそれ以外がスポットCMと言います。
雑に言い過ぎたのでもうちょっと詳しく言うと、番組と番組の間をステーションブレイク(ステブレ)と言いますが、そこで流せるCMです。もっというと、番組本編内で流せるPTという形式もあるんですが、細かすぎるのでムニャムニャ。。。
普段何気なく見ているCMにもこういった裏側があります(いや見ていないですね、きっと皆さんスキップしてますよね)
こういった内容の話は業界の中の人たちしか関心はないでしょうけど、
テレビ業界で働きたいと思う就活生には貴重な情報源だと思われます。
実際にテレビ局に入ったら、アナウンサーと番組作りだけが仕事ではありません。こういう仕事だってある訳です。
私は地方に行くと地場のローカル局でしか見られないCMだったりが見れてとっても楽しいんです。そして広告なんていらねーよ、と言われるようになって久しいテレビ業界ですが、こうして働く人がいて成り立っていると思うと、何か愛おしくなってきますよね。
でも、ローカル局は関東キー局、関西準キー局のように広告費が集まらないし、その他の事業のマネタイズでも苦労しているから、今後倒産する局が出てきてもおかしくない。
業界が衰退しかけているのと同様、業界誌にもお金が掛けられなくなっている。しかし、いくら個人メディアの時代とはいえ、ある程度体系的に業界について発信していく基地となるメディアは外部への発信という意味で必要であると思う。
みんなに関心を持ってとは言えないけど、普段何気なく見ているCMの裏側ってどうなってるんだろ?とか、知り合いにメディア業界の人がいる人は彼らはどんな仕事してるのかな?とか考えるキッカケにもなるので、暇なときに是非見てみてほしい。
私は、地方ローカル局も応援しています。