科学が教える! 効果の高い勉強法ランキング続編 #4
成績アップの新技! 交互練習×テスト効果
前回は科学的に効果の高い勉強法を3つ紹介しました。
今回は、効果が「高い〜中程度」の方法を2つ紹介します。
といっても、侮ってはいけません。中程度でも、効果としては取り入れる価値は十分にあります。
では、早速見ていきましょう。
1.交互練習
「似ているけど少し違う問題」を交互に解いていく方法です。
例えば...
数学の場合
✅ おすすめの組み合わせ
正の数・負の数の計算→数直線上の問題
文字式の計算→文字式を使う応用問題
一次関数の式→一次関数のグラフ
英語の場合
✅ おすすめの組み合わせ
be動詞の問題→一般動詞の問題
現在形→過去形
単語→その単語を使った例文
理科の場合
✅ おすすめの組み合わせ
光の性質→実験結果の読み取り
化学変化の式→実験の振り返り
生物の特徴→分類問題
社会の場合
✅ おすすめの組み合わせ
歴史の流れ→その時代の特徴
地形の特徴→気候との関係
資料の読み取り→考察問題
❌ これは避けよう!
英単語→化学式
数学の方程式→歴史の年表
漢字の読み→数学の計算
つまり、「全く違う内容」ではなく、「関連はあるけど少し違う問題」を交互に解くのがポイントです。
個人的にはおすすめの方法は以下のやり方です。
①数学など、ワークの根本を裁断機でカット。ページをバラバラにします。
②トランプのように、ページを混ぜ混ぜし、順番に解いていく。
これだけで、脳に対する負荷が上がり、勉強の質はグッと上がります。
ぜひ試してみて下さい。
2.テスト効果
テストを受けること自体に学習効果がある—これが「テスト効果」です。
なぜ効果があるの?
記憶を「引き出す」作業が脳を活性化
理解が不十分な部分が明確になる
答え合わせのときのインパクトで記憶が定着
カンタン!テスト問題の作り方
教科書を活用
✅ 太字や囲み枠の部分を問題に
定義→「〇〇とは何ですか?」
重要語句→「〇〇を説明しましょう」
公式・法則→「〇〇の公式を書きましょう」
ノートを使う
✅ 授業中に書いたものを活用
先生が強調した部分を問題に
板書をもとに問題を作る
例題の数値を変えてみる
問題集を使う
✅ すでにある問題をアレンジ
数値を変える
逆から考える問題に
「なぜ?」を加える
もっと手軽にするコツ
写真を撮る
教科書やノートを撮影
重要な部分に付箋
付箋の部分だけを問題に
友達と協力
問題を分担して作る
作った問題を交換
LINEで送り合う
実践!10分でできるテスト効果学習
数学なら
教科書の例題を見る
ノートを閉じる
白紙に解いてみる
答え合わせ
英語なら
教科書の本文を読む
教科書を閉じる
内容を日本語で書く
教科書と比べる
理科・社会なら
重要語句をチェック
教科書を閉じる
説明を書いてみる
教科書と比べる
つまずいたときは?
✅ 完璧な問題作りは不要!
教科書の太字を隠して読む
ノートの重要語句を付箋で隠す
問題集の答えを隠して解く
これらも立派な「テスト効果」です。
続けるコツ
授業直後に5分
家で10分
週末に15分
という具合です。
個人的におすすめの方法は以下の通りです。
①テストした所をざっと復習する
②時間を設定(例えば5分)
③白紙の紙に書き出す
少しずつ、できることから始めましょう!