
(映画徒然) インターステラー 愛は時空を超えることができる
SF映画インターステラーについてです。
2014年公開の映画ですが、2018年にケーブルテレビ経由で、はじめて観てからもう何回観たかわからないくらい観ているのですが、私にとってとてつもなく素晴らしい映画なので徒然と書きます。
感じたのは監督の『 i 』 映画への『 愛 』
画面からひしひしと伝わってくる監督クリストファー・ノーランの映画に対する『偏執的バカ丁寧な愛』と、脳内イメージを再現させるための『気違いじみたこだわり』が半端ないところが、画面から漏れ漏れて伝わり大変感銘を受けました。
監督は目一杯ワガママじゃなければいけない。そうでなければ一本筋の通ったモノづくりなどできはしないのだ!嫌われたって人格者じゃなくたって良いのだ!誰に何を言われようが理想を実現するのだ!これでいいのだ!
クリストファー・ノーラン。見た目は紳士っぽいけど絶対やなやつに決まってる!
近未来でもノーパソ!?
近未来設定の映画なのですが、現在のアメリカのどこにでもありそうな田舎町の風景で下手したら60−70年代かと見間違うシーンも多いのですが、そんな世界感の中、ハイテクな宇宙船が登場したりします。しかしそこに違和感を感じさせないところが好き。
エヴァもそうなのですが、『今、現代にあるもの』を、近未来設定に出すことを厭わないところ、というのでしょうか。近未来設定だとホログラム映像を空間に映し出し、それをタッチして操作・・・というようなことがないところにリアリティを感じてしまうんです。
ごっついノートPCのトラックパッドを操作して、元インド空軍のドローンをハッキングするシーン。今あるものと地続きだから出せる世界観・リアリティというのもあると考えています。 あのごっついノーパソ欲しい。
こんなやつ↓
出典:RUGGD.tech
上記したYoutube動画にも出てくるのですが、レインジャー号の船内風景、その操作パネル、下のスペースシャトルのパネルによく似ています。
出典:WIKIMEDIA COMMONS
仕事に対して愛があり、丁寧に再現。質実剛健なのだ。
ストーリーはウィキペティアをご参照
ストーリーは、古典的な王道SFの様相で、『大変!地球が滅亡の危機 ⇒ よし、他の惑星へ移住しよう!』それにまつわる諸々というお話です。
そこにSF好きならワクワクしてしまう『宇宙論』『相対性理論』『重力論』『5次元論』などなど、何だか解るとちょっと嬉しい物理理論を織り交ぜながら、トッピングとなる関連ワード『ブラックホール』『事象の地平面』もなんだか口にするだけで嬉しい。
さらに『親と子の無償の愛』という、生きとし生けるもの全ての普遍的で大きな大きなテーマを絡め
『愛は時間と空間を超えることができる』
という素晴らしいメッセージを、偏執的かつ素晴らしいバランスで『音と映像』に昇華させ、映画への愛とこだわりをもって絶妙な味付けで取りまとめた約3時間!
映画は料理だな。
詳しいストーリーについては、ウィキペディア「インターステラー」を参照ください。
自分史上ナンバーワン映画の座を獲得
そしてインターステラーは、私の人生のナンバーワン映画となりました。
それからインターステラーについてネット上を検索をしました。 登場する物理論については、多少聞きかじった程度の知識しかないため、世の中の人の考察や解説が非常に参考になりました。様々なことを、表層ではありますが理解し、みなさまの解釈の素晴らしさにも感動しました。
ブログ、知恵袋では、科学的・物理的根拠に言及した、冷めたコメントも多かったようですが、様々な人の主観を交えた感想文を読み、それもなかなかに興味深く面白く読ませていただきました。
ダイナミックな表現に心を打たれます
『誰かに観せるために』または『自分が観たいために』作り手(監督さん、漫画家さんなど)がイメージを具現化する、という行為にシビレます。
観た人を感動させられるかどうかは、ストーリーやキャスティング(キャラクター)も相まって、その世界観をどれだけ丁寧に表現できているのか、で仕上がりが変わって来ますよね。
それを踏まえて、とても『ダイナミック丁寧』とでも言えば良いとでしょうか、とにかくブラックホール"ガルガンチュア"の脇を疾走するエンデュランス号と、みゅーんみゅーんと空間を引き延ばしてドドドドドドドドと、音もなく流れ落ちる光の滝の様な表現にやられました。生まれてから一度も見たことがない凄い景色でした。
出典:Stereo Sound ONLINE
そして異論反論あるでしょうが、5次元人が作った4次元空間のシーンも最高でした。時間と時空を遡る状況をわかりやすくとても上手く表現していたと思います。(本当の5次元空間など見たこともございませんが。)
出典:Stereo Sound ONLINE
自分なりの次元解釈 - モニターの向こう側
自分の身の回りのものに置き換えないと理解がしにくいので勝手に解釈してみました。
万能、人知を超越した5次元の人が3次元に直接干渉できない理由は「箱?」が違うからかな?と考えました。
どういうこというと、私たちはDVDを早送りしたり巻き戻したりできるから、その映画の中の時間を制御できると思います。
でも、直接その映画の中には入れないし、触れることもできません。
パソコンの中に仮想世界を作ったとしても、その中には入ることが今現在はできないのでモニターの外から覗くだけ、となってしまいます。
プログラミングとドローイングのスキルさえあれば、PCの中に自分の思い通りの空間を作ることもできるようになります。
ワームホールや宇宙のモデリングだってPCの中でならできますよね。(セカンドライフ的な?)
ただモニターの向こうを触ることはできません。
(だからモニターの中のものを現実世界に出力できる、プリンターや3Dプリンターって凄いよねって常々思います。)
話がそれました。
5次元の人は下位次元を操作することはできるけど、「箱?」が異なるため触れ合うことはできない。
支離滅裂なのはわかってます。。。多分全然違うし、穴ありまくりですが、こんな感じかな?と自分の頭で理解できるように解釈してみた次第です。
とにかくインターステラーは素晴らしい映画です
なのでまだの方はぜひご覧あれ。とにかくインターステラーは素晴らしかった。映像も、デザインも、役者さんも、ストーリーも、テーマも。願わくば映画館で大きなスクリーンと大音響で観たかった。
この感動を分かち合いたくとも近場で観たという人が、周りにあまりいないのです。
公開され、既に数年の月日が流れ同好の志を分かつ人がいない・・・無論現実世界でSF映画について熱く語れる友人もいない、となればとにかくその思いを文章にしたため公開してみようと思い立ちnoteを開設した次第です。
読者もいないnoteを立ち上げ、インターネットリソースを無駄遣いし、誰もこないかもしれない星でマン博士のようにインターネットの宇宙で一人待っています。
以上、長々と駄文に付き合っていただきありがとうございます。