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寿司日乗702〜708

2024年10月28日(月)晴れ

10時起床、アレコレやるつもりが珈琲を淹れて腰掛けてしまうとぼんやりすることがいいと動けなくなりハッ!と我にかえると正午過ぎ。よくもまぁ2時間もぼんやりできるなと自分を責めたところでもう仕方がない。そうしたい時はそうするのがいい。明日のみしお食堂の買い出しにでる。お惣菜コーナーの前、鮭弁にするか鯖弁にするか真剣に悩むこと5分。ひとまわりしてきたであろう子供が「お母さん、あの人まだ悩んでるね」「しっ!言わないの!」というやり取りを耳にしてもなお悩み、買うのをやめた、「カレーにする!」子供と目が合うが独り言。子供はじっと目を逸らず私を見ていたのでニコリと微笑むが怪訝な顔で返されました、ごめんよ。
カレー屋で昼飯、のち仕込みを済ませて雑務。
夜、阿佐ヶ谷で晩酌。久しぶりに馴染みの顔が揃っておりどうでもいい話を目一杯して帰宅。雑談って改めて大切。

2024年10月29日(火)曇のち雨

午前起床、四谷三丁目。昨晩からUNICORN、奥田民生を聴きたくなり久しぶりに聴きながらみしお食堂の準備。中学生活3年間、全国にいたUNICORN好き同士、ペンパル相手の皆様の事を思い出し今どうしているのだろうかと頭をよぎる。47都道府県にいて、毎月の切手代で小遣いが消えていたのだが、手紙を書く事がとても好きだったのでおのずと便箋を選ぶことも楽しみのひとつで今でも実家の押し入れにしまってある。情報交換は密なもので今思うと現代のネットよりも確かなものだったように思う。自分で調べて自分で動いて得るものはずっと身体の中に残るものですね。しかし好きなものをとことん知りたいと思った時の行動は狂気じみている、時に自分が恐ろしいと思う時もあります。
ちなみに奥田民生は平和と書いてひらかず、または民生と書いてたみお、父ちゃん(議会議員、共産党)がどちらか悩んで民生になったのです。もっとどうでもいいことですが、14歳の私はREADY(奥田民生が在籍していたバンド)のカセットテープを入手し、その中の「Please」という曲が好き過ぎて今でも鼻歌でうたってしまうことがあります。以上、雑学でした。夕方、アーバンママ臼井さんとご飯。ママがチョイスするつまみは絶妙、最高で箸がすすむ。卓を囲み食事をする楽しさや大切さを大人になりママのおもてなしを受ける中でしみじみ感じるようになったくちで幼少の私が今の私を見たら驚くだろうなと思う。

2024年10月30日(水)曇

午後起床、珈琲を淹れる。幾つか更新を楽しみにしているライフログがありネットサーフィン。のち雑務、腹がへるまで作業。工程の歩みが遅いものの思惑や思考の処理をして試しながらやるには今この程度の速度が丁度いいのかもしれない。肉やパンでももっと旨くなる為、熟成させるのに必要な温度や期間があるように人のやることにもそれぞれの歩み方があるよね!と、長い言い訳を頭の中でやり夜。まってましたとばかりスーパーへ走り刺身など買いお台所で晩酌。
安住紳一郎の日曜天国、2021.6.20の回を聴きながら刺身と湯豆腐に舌鼓を打つ。緊急事態宣言が解け、お酒の提供が再会される前日の回、
「40過ぎたら酒はうまいです。その理由を考えたの。辛い仕事のあとがねとにかく美味しいの。もう逃げ場ない!みたいなね1日を終えた後のビールの旨さったらないよね」
わかるわかるよわかります……独り言が身体に染みる。仕事で他人と交わる中で緊張と圧がかかった状態から放たれた1日の終わりの酒は本当に美味い。できることなら毎回美味い酒を飲めるよう満足に1日を終えたいですが、こればかりは神のみぞ知る。いや、自分次第、神様関係ない。

2024年10月31日(木)晴れ

早朝まで眠れず、時計を見ると5時。仕方なし、お粥を作りザ・タイム、安住紳一郎が登場する5:20までテレビの前に正座して適当に作ったお粥を食べる。突然出されたなぞなぞ「台所で真っ赤な場所は?」という問題、寝ていない頭で考え「赤……真紅……シンク……!」とテレビに向かい話す、正解。ぼんやりしていると機能する脳みそ。床につき起きると13時、雑務を少しやり支度を済ませて神泉。新しい企画の取材。何事も初めての経験、驕らず知ったかぶりなどせず素直にやれたら、学びながら継続できれば……と思いつつ心地よい緊張感。後、恵比寿に移動する途中渋谷まで歩くも今日がハロウィンだったことを思いだす。人の多さに辟易しながらスクランブル交差点を渡る。私はこういう類の憂さ晴らしに感じるイベント、騒ぎ方が好きではない。胸糞が悪くなる(口が悪い)ので足早に山手線に乗るが一駅とはいえ過度にはしゃぐ人達で満員の電車に蔓延するバイブスの質の悪さに疲れる。こういう催しに懐疑的になることもなく心底楽しめる方が人生は楽しいとも思う。が、できない。
友人の勤める店で飲酒。緊張感から解かれた後の一杯は美味。

2024年11月1日(金)曇のち雨

朝、掃除機をかける前に掃除機の掃除。掃除機が汚れていては掃除にならない。洗濯も済ませて昼、鍋を作り食べる。昨晩、先生(義父)より送られてきていた動画、齢76の母が私の曲を爆音で流して踊る姿に「この親にしてこの子あり……」と思う。親を亡くすその時、私はもう人の子ではないのだなと思い、寂しさを感じるのだろうかと考える。いや既に自律した大人ではあると思うけれど、母の前だけでは母の娘として子供として振るまえる。横着な態度を取ろうとも暴言でさえも母は最終的に受け入れ肯定してくれている。親子関係が良かったかと問われたら即答はできない。実質母と密に過ごした時間は10年にも満たない。つかず離れずの距離でも母の愛情は未だに感じることができるのだから不思議なものだと思う。もっと沢山話したいと思うも実際会うと煩わしく五月蝿いと感じるのだから難儀なものですね、かわいい人。
夜、アーバン。店がはねてグラスルーツ(27周年おめでとうございます!)に向かおうとするも突然の空腹と倦怠感には勝てず帰宅後自らを労う飯を作り深夜食。明日は終日作業に充てたい故、おとなしく寝ることにする。

2024年11月2日(土)雨

朝、珈琲を飲もうと水を沸かしてる途中、なぜか安室奈美恵「Body Feels EXIT」が口をついて出る、うろ覚えのダンスも併せて踊りながら湯が沸くのを待っていると角で足の小指を強打し聞いたことのない呻き声を吐き途端に冷静になる。こういうことが年々増えているがこれは更年期と関係あるのだろうか?いや、昔からだな。出来合いのハンバーグで昼飯を済ませて読書の途中、ごく自然に昼寝をしていた。
のち作業22時半過ぎ、隣のお宅から男性の怒鳴り声が聞こえてくる。かなり大きな声で何事かと窓を開け耳をそばだてると仁義なき戦い広島死闘編を見とるやないかーい。何故わかるかといいますとワタクシは仁義なき戦い最初の5編をアホ程観ているからです。テレビの音量を下げた方がいいと思うがまぁ、いい。因みに広島死闘編で1番好きなセリフは大友(千葉真一)「あんた等も飯喰えんような体になってもらいますけん」です。捨て啖呵を切るのを観てはクゥ〜!ぶちかっこええのぅ……と唸ります。頂上決戦「間尺に合わん仕事したのう」広能(菅原文太)のセリフも痺れますしこれはしょっぱい仕事をした時などに使えます。

2024年11月3日(日)晴れ

7時に目が覚めぼんやりしていると突如「MamboSun」が無性に聴きたくなりレコード棚から引っ張り出して聴く。T・Rexの中でもこの曲が無性に好き。そのまま1枚通して久々にゆっくり聴く。曲はシンプルなのにトニー・ヴィスコンティによるストリングスとコーラスアレンジが絶妙。改めてプロデューサーしかりアレンジの妙に唸り、腰を振り立ち上がりカーテンを開けて珈琲を淹れる。のち、安住紳一郎の日曜天国を聴きながら甲州街道を散歩、ラジオから西城秀樹「眠れぬ夜」が流れ秋の様子と相まっていい気分になる。最寄のスーパーで食材を購入、秋刀魚が1尾100円のコーナーに群がる人達のトング捌きの華麗さをしばし眺め帰宅。

夕方、mmmが来訪、キムチ鍋とアテを作る。持参してくれた秋田の日本酒が美味。積もる話は終わらず気付くと23時過ぎ。彼女を見送った後、後片付けをやりながら再び「MamboSun」を聴きながら中ジャケのマーク・ボランと申し訳ない程度に写っているミッキー・フィンを眺める時間、あぁ……幸せ。この行為、19の頃から変わらん。少し早いけれど年末の気配を感じた1日。

追記
今朝、安住紳一郎の日曜天国で流れました。本家(オフコース)も含めてとても好きな曲。甲州街道沿いはすっかり秋めいており、散歩しながらヒデキがうたうこの曲を聴くと軽快な曲に反して切ない歌詞に胸がうずきます、ジャケも好き。
https://www.youtube.com/watch?v=h2WT5rDp4lM


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