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UPDRS Part Ⅱ  2-2~2-4

UPDRS Part I 2-2から見ていきます。唾液とよだれです。これまた。運動症状?ってちょっと思ってしまいます。
2-3の嚥下障害と合わせてみてみる良いと思いました。

UPDRS Part Ⅱ 2-2

【引用開始】
2.2 唾液とよだれ
この1週間を通して、目覚めているときもしくは睡眠中にいつもより多くの
唾液がたまることがありましたか?

0:正常: まったくありません(問題なし)。
1:ごく軽度: 私は口内にたくさん唾液が溜まりますが、よだれが出るほどではありません。
2:軽度: 私は睡眠中によだれを垂らすことがありますが、起きているときは大丈夫です。
3:中等度: 私は起きているとき時々よだれを垂らすことがありますが、たいていは、ティッシュやハンカチが必要なほどではありません。
4:重度: 私はよだれが多く、衣服に垂れないよう、常にハンカチやティッシュを使う必要があります。
【引用終了】
【出典元】Official MDS Translation Copyright | Last Updated January 29, 2019© 2014 - 2019 International Parkinson and Movement Disorder Society

唾液をうまく処理することができないと、誤嚥性肺炎へ発展してしまうことが考えられます。
ちなみに、誤嚥性肺炎はパーキンソン病での死因の24-40%を占めるています。

UPDRS Part Ⅱ 2-3

【引用開始】
2.3 そしゃくと嚥下
この1週間を通して、薬が飲みにくかったり、食物が食べにくかったりし
ましたか?むせないように薬を砕いたり、食べ物を軟らかくしたり、刻ん
だり、何かにまぜたりしたことがありますか?

0:正常: 問題ありません。
1:ごく軽度: 私は、咬むのが遅くなったり、飲み込むのに努力がい
ることに気づいていますが、普通の食事でむせることはなく、特別に調理する必要もありません。
2:軽度: 私は、咬んだり、飲み込むのに問題があり、薬を砕いたり、特別に調理する必要があります。しかし、過去1週間のあいだでむせたことはありません。
3:中等度: 私は、過去1週間で少なくとも1回はむせたことがあります。
4:重度: 私は、咬むことや飲み込むことに問題があり、栄養チューブが必要です。
【引用終了】
【出典元】Official MDS Translation Copyright | Last Updated January 29, 2019© 2014 - 2019 International Parkinson and Movement Disorder Society

噛むところは、口腔期の問題をみていて、むせたり飲み込むことは咽頭期の問題をみていることになります。

ちなみに、食事をするときには、咀嚼期、口腔期、咽頭期、食道期にわけることができます。

口腔期は、噛んで食塊を形成して、後方へ移動させて食咽頭まで送り込むところです。

咽頭期は、飲み込むところタイミングです。

食道期は、飲み込んだ後に今で運ぶ時期です。


UPDRS Part Ⅱ 2-4

【引用開始】
2.4 摂食動作
この1週間を通して、通常、食べ物を扱ったり食器を使用するときに問題
がありましたか?たとえば、手で食べものを扱ったり、フォーク、ナイフ、
スプーン、箸を使うとき、問題がありますか?

0:正常: まったくありません(問題なし)
1:ごく軽度: 私は、動作は遅いですが、食べ物をこぼすことなくすべ
て一人でできます。
2:軽度: 私の食べる動作はのろく、時には食べ物をこぼすことがあります。肉を切ってもらうなど動作に手助けが必要です。
3:中等度: 私は、食べる動作に多くの手助けが必要ですが,いくらかは一人でできます。
4:重度: 私は、ほとんどすべての食べる動作に手助けが必要です。
【引用終了】
【出典元】Official MDS Translation Copyright | Last Updated January 29, 2019© 2014 - 2019 International Parkinson and Movement Disorder Society

摂食動作です。食事場面の飲み込みから、上肢機能をみる質問となっています。患者質問票の流れは、いいです!
よく考えられています。

そのまま、上肢機能などの話で書字や振戦につながってくれてら良いのにって思ったりしますが。

このUPDRSでは、上肢機能の巧緻性をみる感じで、2-5の着替えに続いていきますね。


では、次は、UPDRS Part Ⅱ 2−5 〜 2−8です。


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