阿部勇司(あべごん)

都内にある医療系コンサルティングファームで8年の勤務経験を経て、2022年6月「オフィス謝府礼 https://schaffle.com/」を立ち上げ独立しました。Twitterもよろしければ→@yujiabe8

阿部勇司(あべごん)

都内にある医療系コンサルティングファームで8年の勤務経験を経て、2022年6月「オフィス謝府礼 https://schaffle.com/」を立ち上げ独立しました。Twitterもよろしければ→@yujiabe8

マガジン

  • 読書の備忘録 ~本と旅した記録~

    このマガジンは完全なる個人的な読書感想文であり、単なる備忘録です(笑) 副題に「本と旅した記録」というタイトルをつけたのは、本が過去や国といった時間的空間や地理的空間を飛び越えて、作者がみた、あるいは思い描いた世界を一緒に旅することができる数少ない存在だと思っているからです。実際の旅が見知らぬことを教えてくれる存在だとすれば、読書という行為も立派な旅。 学歴がない僕が社会でなんとかやってこれているのは、読書という習慣だけは小さい時から持っていたからだと思っています。 参考書、啓蒙書、小説、ノンフィクション... これまでもこれからも、読書という習慣を大事にしていきたいという思いと、読んだ本を記録しておくという意味での個人的マガジンですが、一人でも多くの方と本の世界を共有できれば幸いに思います。

  • 病院マネジメントのヒント

    医療機関は「診療報酬」、介護施設は「介護報酬」と国が決めた公定価格が決められています。私たちは国民皆保険制度のもと、少ない自己負担で医療や介護を受けることができます。 しかし少子高齢化が本格化しはじめ、人口が減少していく局面のなかで経済は伸び悩んでいます。 こうした現状と未来を前にした今、医療機関や介護施設が有する様々な課題や解決方法について、このマガジンを通して考えていきたいと思っています。 【お知らせ】 メルマガ「☆キラリと光る☆ 病院マネジメントのヒント」を月2回発行しています。配信登録は無料です。 くわしくはこちら → https://dr-treasurebox.com/mailmagazine/

  • アセアン(ASEAN)って知ってる?!

    アセアン(ASEAN:東南アジア諸国連合)って知ってますか? 私は今、アセアン進出支援協会という一般社団法人の代表をしており、アセアンの歴史や経済・文化について学んできました。 アセアンは10ヵ国で構成され、6億人ともいわれるその人口規模は、経済圏としても今後大きく成長していくことが見込まれています。 アセアン進出支援協会のBlogやメールマガジンで取り上げたテーマを、このマガジンを通じて一人でも多くの方と、アセアンについて学んでいくことができればと思っています。 メールマガジンの配信申込み(無料)はこちら(http://aseanasa.com/contact/)のサイトから、メルマガ配信希望とお書きのうえお申し込みください。

  • 随筆手帖

    日々の生活やニュースなどで触れた出来事を、思うままにつらつらと書き綴っています。他のマガジンとは違い、一番等身大の自分に近い思考を整理する場にしていきたいと思っています。

最近の記事

  • 固定された記事

きっと誰にもある、今の、そして未来の原点

きっと誰もが、今の自分の原点といえるものがあると思います。私の場合、それは10代の頃、流行り病のように憑りつかれた格闘技でした。 ▽夢だった世界と現実の交錯 ↑ この動画を初めて知ったのは2015年頃のこと。いまもイギリスで板前をしている友人から、「お前のYou Tubeみて後輩が爆笑してるんだけど、ちょっと話してやってくれよ」。 そんな内容の電話だったと記憶していますが、自分のまったく知らないところで(といっても誰も私のことなど知るはずもありませんが…)、30年近く前

    • 読書譚12

      2020年1月28日初版発行 著者:加賀 乙彦 発行所:講談社 【読書譚12】 昨年6月に地元のボランティア団体に入り、毎週日曜日に近隣市内に住む外国人に日本語を教えるようになってから、日本のことを教える難しさを実感するとともに、文化というものがいかに自国のアイデンティティを表すものであるかを感じています。 また仕事がら実務書に触れることが多いのですが、月に数回、こうした文芸書関係に無性に触れたくなることがあるなかで手にした一冊がこちら、「わたしの芭蕉」でした。 芭蕉

      • 外国人介護人材活躍のフィールド ~技能実習と特定技能 その背景~

        こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。 私が監事を務めている監理団体(外国人技能実習生・特定技能人材の受入れとサポートをする団体のこと)でも、外国人材に関する問合せでとくに介護分野が増えてきているようです。 外国人材の受入れは、建設業や製造業、また農業や漁業などですでに先行していました。介護分野や遅れてやってきた制度といえます。 こうした事情に加え、受入れに伴う準備や資金面といったことから、介護分野での受入れがスタートしても先行するのは規模の大きな社会福祉法人や医療法人といっ

        • ミャンマー渡航記録2

          こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。 私のもう一つの仕事である中部ウェルフェアサポート協同組合の仕事として、昨年12月に訪れたミャンマーの渡航記録第2弾です。 (第1弾はこちら → https://note.com/19720622/n/n894ec70edc97) 2022.12.13 DAY2▽時間が止まっていたかのような錯覚 05:00に起床し洗顔などを済ませ、装備されていたポットで水を沸かしインスタントコーヒーを淹れる(日本製のメーカーではなかったがお湯が沸くの

        • 固定された記事

        きっと誰にもある、今の、そして未来の原点

        マガジン

        • 読書の備忘録 ~本と旅した記録~
          12本
        • アセアン(ASEAN)って知ってる?!
          17本
        • 病院マネジメントのヒント
          54本
        • 随筆手帖
          15本

        記事

          ミャンマー渡航記録1

          こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。 今回は私のもう一つの仕事である中部ウェルフェアサポート協同組合の仕事として、先日訪れたミャンマーの渡航記録を備忘録までに書きしたためてみました。 2021年2月の政変で、2015年以前の軍事政権体制に逆戻りしたミャンマー。2022年12月に行われたASEAN首脳会議には結局トップは欠席したまま、ASEAN内での立ち位置も難しい状況が続いていますが、政治は政治。民間である私たちにできることを探しに、今回当協会の理事長と現地集合にて日本語

          ミャンマー渡航記録1

          目標は可視化することで意識される

          こんにちは。ホワイトボックス(株)コンサルティング部の阿部です。この記事を読んでくれている方のなかで、年初に立てた目標に近づけている、という羨ましい人はどのくらいいるでしょうか。 目標は個人のレベルでも、また組織のレベルでも設定されますが、たまに特別目標もなにも設定されず、毎日を忙しく懸命にやりくりするなかで日々が過ぎていく集団も散見されます。 学生時代は、中学3年、高校3年、大学4年などと用意された区切りがある分、目指す部分も立てやすいものの、社会に出ると目に見える区切

          目標は可視化することで意識される

          正直な仕事、不正直な仕事

          こんにちは。ホワイトボックス(株)コンサルティング部の阿部です。 正直・不正直という言葉は人に対する形容詞として使われることが多いと思いますが、「仕事」という言葉の修飾に使用すると、自分の仕事の在り方を振り返るにあたって、よりストレートに向かってくるように思います。 最近、この「正直に仕事をする」ということに反するニュースを耳にすることが多いように思い、今回思うことを書きしたためてみました。 ▽悪いことにも適応してしまう脳 誰だって不正直に取り組むことを是とする人はい

          正直な仕事、不正直な仕事

          内製化できる強み

          こんにちは。ホワイトボックス(株)コンサルティング部の阿部です。 医療機関は医師をトップとして、医師の指示のもとに治療方針が決定され、これを様々な専門職が支えることで治療が完結へと向かっていきます。縁の下ではこうした現場を診療報酬を請求する医事課や、医療材料を手配したり係る経費をとりまとめる経理が運営を支えており、医療機関はこれら多くの職種から組織が成り立つことで現場がまわっていきます。 一方で、決算時期には税理士といった数字の専門家のフォローを仰ぎながら決算内容を報告す

          漂流というロマンに思うこと

          こんにちは。ホワイトボックス(株)コンサルティング部の阿部です。 「責任とプライド」は両者が自己の内面で競って働くことで良い効果を発揮するのだと思います。どちらかが偏っていると、どこか合点のいかないモヤモヤ感がついてまわる…。知床半島の遊覧船事故の記事と並んで掲載されていた、住む場所を変えながらリモートワークをするワーケーションの記事にそんなことを考えさせられました。 ▽漂流という言葉の魅惑 2022年のGW前に起きた不幸な事故は明らかにコンプライアンスに反していて、読

          漂流というロマンに思うこと

          接遇の基本概念について考える

          こんにちは。ホワイトボックス(株)コンサルティング部の阿部です。 医療はサービス業といわれることがあります。医療機関によっては、接遇委員会やサービス向上委員会のような委員会が組成されることもあると思います。しかし、本当に医療はサービス業でしょうか。分類上はサービス業にあるとしても、医療サービスがホテルなどのサービスとは異なることは広く理解されるところでしょう。 先日、今年99歳を迎える祖母の血圧が200を超え、立つことができなくなったというので、近くの病院に救急搬送された

          接遇の基本概念について考える

          静から動の増患対策

          こんにちは。ホワイトボックス(株)コンサルティング部の阿部です。 厚生労働省が毎月公表している「医療施設(静態・動態)調査・病院報告」というものがあります。 この調査によれば、入院外来ともに以前から患者数は減少傾向にあることが分かります。背景には診療所の増加、1人当たり受診回数の減少、入院では居住系介護施設の増加などといったことが考えられ、その事実に変りはありません。 一方で今回のコロナ禍において多くの医療機関で患者が減少したなか、在宅部門における患者数の減少幅は一定の

          静から動の増患対策

          同じ言葉を使う効用

          こんにちは。ホワイトボックス(株)コンサルティング部の阿部です。 世界には、およそ6,900の言語が存在すると言われています(諸説あり)。国の数以上に民族があり、同じ民族でも住む場所で言葉が変わる分だけ言語の数もあるということでしょうか。今回のnoteは、そんな言葉にまつわる思いを書きしたためてみました。 ▽言葉の働きの6分類 言葉は住む地域、つまり地理的な軸以外に、時間という軸もあります。500年前と現代では当然使う言葉は違いますが、同じ時代を生きる世代間でも使う言葉

          同じ言葉を使う効用

          医療機関における広報誌の役割

          こんにちは。ホワイトボックス(株)コンサルティング部の阿部です。病院や診療所・介護施設における情報発信、いわゆる広報活動は従来の紙媒体によるものやSNSなど、様々な形で行われています。今回は、こうした広報活動について少し考えてみたいと思います。 ▽医療機関や介護施設における広報の目的 広報活動は医療機関の思いや考え方、方針や現状を病院内外に伝えることを目的に行われ、患者さんやその家族をはじめ、地域住民、連携先、取引先等外部の関係者にも情報開示が行われることが一般的です。内

          医療機関における広報誌の役割

          組織の足元

          こんにちは。ホワイトボックス(株)コンサルティング部の阿部です。 4月16日の日本経済新聞が、日本の人口に占める生産年齢人口が59%と過去最低になったことを伝えていました。高齢化が進んでいるということはここで改めて述べるまでもありませんが、15歳~64歳の生産年齢人口は58万4千人も減少しているそうです。 記事はこちら↓ ▽組織の足元に気を配る 人は求めたい何かを求めて頼った先に、人がいてくれるときに安心します。一方で、常にその場所にいられることで逆にストレスを感じること

          贈与と相続について考える

          こんにちは。ホワイトボックス(株)コンサルティング部の阿部です。 以前、仕事ではなく個人として介護サービスを選ぶ立場になったときのことを書いたことがありました。 もちろん、いまも現在進行形でいろいろなことが進行中なのですが、今回は実家という不動産の扱いについてあったことを書いてみたいと思います。 以前書いた記事はコチラ↓ ▽実家をどうするか問題 あるとき、母から「この家をどうするか」相談を持ち掛けられました。「名義は私(母)とお父さんの2人になっていると思うのだけどお父

          贈与と相続について考える

          令和4年度診療報酬改定概要まとめ

          こんにちは。ホワイトボックス(株)コンサルティング部の阿部です。 これまでも何度か紹介してきました、令和4年度の診療報酬改定の資料。 厚労省自身が答申のなかで「近年、診療報酬体系が複雑化している」と言っているように、制度が複雑化しているなかで厚労省が発信する資料は年々見やすくなり、You Tubeでも説明資料を配信するなど、以前の改定資料に比べるととても分かりやすくなってきているように感じます(一方でその量自体は年々多くなっていることには辟易してしまいますが…)。 ▽令和4

          令和4年度診療報酬改定概要まとめ