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弱点に引っ張られない生き方戦略


先日本当に久しぶりに、勤め先で飲み会があった。

私の勤務先は全体の休みが元旦だけなので、スタッフ全員が心置きなく飲みに行ける日がなかなかない。

なので、全体飲み会は一年に一度もない。


私はある時から飲み会に関わらず、基本三人以上の集まりには行かない事にしていた。

自分が行かなくても、問題なく開催されるものには行かない。

過去形だか、そんな時期は長かった。

けれど、私はその度に「予定があるので」や「今回は不参加で」と、まるで次があったら行くのか?というような返事をしていたように思う。

私の印象、そんな人は貴方の周りにも多いのではないかと推測する。

その先日の飲み会に唯一ひとりだけ、不参加を表明した人がいた。

彼女は仕事もそつなくこなすし、聡明で柔らかく、何より人の話を聞く事がとても上手な女性。
自分のことを、話すことは少ない人だ。

接客という業務で一緒に働き始めて四年になるが、彼女を悪く言う人を見たことがない。


私は彼女に聞いた。

「飲み会の日は何かご予定があった?」

「いいえ」

「ん?!」

衝撃だった。


お酒が嫌いとか、もちろん嫌な人がいるとかではない、と断った上で、

それでも彼女は明確な意思をもって、
「たくさんの人がいっぺんに話す場所は苦手だから」

と、ハッキリ理由を話してくれた。


その声は澄んでいて、でも仲間を突き放すわけでもなく、決して誰かに構って貰おうなどという甘さも含んでいなかった。

「それ、業務じゃないですよね?」という、時代のそれでもなかった。


美しいな、と思った。

二十年前の自分に、この人をお手本にしたかったね、と伝えたくなった。


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