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老いる前に、今の自分が未来の自分の為に出来ることがある!
老いる、介護、などという言葉に前向きな印象を持つ人は少ないだろう。
できることなら、最後の日まで、自分のことは自分でしたい。
しかし、
近頃思う。
今現在ですら、50代の私は周りの人にたくさん助けて貰って生きている。
下の世代の方達は当たり前のように理解していること、使いこなしているものに対して、私には一から説明が必要だったり、ツールの中身をよく把握出来ていなかったり、、、
同世代の中では特に劣っていると感じないことでも、ひとたび十歳年下のカテゴリーに入るとビックリするくらい、自分は遅れていたりする。
世の中の状況が物凄いスピードで変化している今、
10年後20年後、私は更に周りの方々に助けて貰っているに違いない。
ならばいっそのこと、上手に助けていただく準備の方に力を注いではどうだろうか?
と思うのだ。
~リスクについて考えないのが
一番のリスクだと思う~
4,50代の介護経験者1100名(男女)を対象にしたアンケートで、介護で大変なことの第1位は「相手とのコミュニケーション」だという結果が出ている。
私がインタビューをした介護職の方からも、この事については聞いていた。
高齢者施設を利用する際、施設の方は利用者さん情報の聞き取りをされる。
けれど、実のところ家族もその方のことをよく知らなかったり見えていなかったりするようだ。
当然かもしれない。
家族であっても、自分との間にある分人※で接しているのであって、それは多面の中の一面に過ぎない。
人は付き合う人の数だけ面を持っている、と 私は思う。
多面の全てを見ているのは、他ならぬ自分だけ。
施設の方は、利用者さんに心を開いて貰うのに時間がかかる、これが一つの大きな山だと言う。
ここへの労力や時間を減らすことが出来たなら、もっといいサービスを、もっと早く提供出来るのに、、、と。
そこが問題だったとは?!
更に、その介護職の方に聞いてみた。
「たとえば施設に来られる時に前もって、その人がこれまでどんな仕事や活動をしていた人で、何を好み何が苦手なのか?そこを知っておけると介護ってかなりしやすくなったりしますか?!」
答えは明確に 「イエス」だった。
たとえ、認知症が始まっていても、いや始まっているからこそ、分かりやすく相手の好きや、得意にアプローチしたい!とのこと。
しかし、自分に余裕が無くなったり、高齢になって明日への不安が増すと、
上手く自分を伝えることは、今より確実に難しくなっていく。
分からないことを分からないと言えず、教えてもらったことに素直に感謝の言葉が出てこない。
思い当たるところが多々ある?!
これ、認知症がすすんでくると尚更だ。
自分の気持ちや意思を正確に伝えられなくなった時、かわりに伝えてくれるのが、コミュニケーションツールとしてのエンディングノートだと思った。
「私情報」を細かくエンディングノートに記す目的の一つが、最期まで穏やかに過ごす為の、自分への準備。
「人はどう老いるか」の著者で、医師の久坂部羊さんはこう書かれている。
下手に老いて苦しんでいる人は、だいたい油断している人。
現実を見ずに、明るく気楽で前向きな言葉を信じた人達だ。
リスクを考えないのが、一番のリスク。
向き合うの、厳しいよね。
でも、、、
今日が一番若い日、今なら私は備えることが出来る。
出来ることだけでいい。
その備えが未来の私はもとより、周りのだれかの一助になるかもしれない。
そう思って、前を向こうと思う。
この記事はhibiyaのレナ蔵ブログ「ガイドブックジャーニー」2024年2月29日投稿のものを加筆、編集🖌️したものです。
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