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話上手な人のプレゼンテーション
話がうまいな。と思う人のプレゼンテーションにはある特徴があるな。と思ったので、今回はその辺りを書きます。
話が必ず「まとまる」
プレゼンテーションですが、当然上手な方は話し方や資料の作り方もうまいです。
でも、それだけですっと腹落ちするか。
というとそうでもありません。話がうまい人の共有点として「まとめる」能力があると感じています。
このまとめる能力ですが、「つまりはどういうこと?」という疑問を持たせない最強テクニックです。
話を聞いているとよく「この話って結局どういうことだったんだろうか?」と思うことがないですか?
長く話されたり
要点を得なかったり
話がポンポン飛んでみたり
人は思いついたまま話すと当然ながら要点が見えなくなってしまいます。
一方、プレゼンテーションはそれなりにまとめてみました話をされているのですが、当然その都度言いたいことが散らばっていると「で?何が言いたかったの?」と感じてしまいます。
理解をしようとすればするほど、この疑問が湧いてきます。
プレゼンの最後でまとめを入れることでそれまでの話がこういうことが言いたかったのか。と再認識できるようになります。
このようなまとめが上手い方に過去対談をさせて頂いた「池上彰さん」がいます。
池上さんはテレビなどでも様々な意見や情報を提供しながらも最後に「まとめる」話をします。このまとめがあるからこそ、「こういうことが言いたかったのね」という共通認識が生まれます。
プレゼンテーションの場合、まとめはあらかじめ準備ができるので章立てごとなどに入れて最後に総括を行うことで聞いている人たちを迷子にしないようにできます。
たくさんの人が聞かれている場合こそ、こういうまとめが重要ですし、少人数のプレゼンにおいても、質疑などで「内容に対する確認」が生まれないようにすることもできます。
モデレーターはもう一ランク上
リアルタイムでトークを行うパネルトークなどの場合においてもこのまとめは非常に重要になります。一方、トーク内容などシナリオを決めて置かなければまとめをアドリブで考える必要があります。
ただ、パネルトークなどにおいてはシナリオがあればあるほど内容の作られた感を感じる人たちが増えます。そのため、アドリブでトークを実施しつつも結論をまとめることをモデレータのテクニックとして求められることになります。
このまとめが非常に高度です。
例えば先ほど例に挙げた池上さんですが、トークをしながらでも自分事にして結論をまとめます。アドリブでのやり取りの中でも、しっかりとまとめて自分の言葉で結論を述べられます。
なぜ、こんなことができるかと考えた際「情報量の多さ」が背景にあるのではないかと感じました。
いろいろな話題で話をしていても、自分の経験や認識から事例を例えつつ、結論を述べる。ということを行なわれていました。当然この経験や認識が少なければ例えることも難しいですし、自分事でまとめることも難しいです。
モデレータなどで話が上手い人はより多くの情報を持っている人である。ともいえます。
単なる話術だけでは完結しない
話が上手いことは単なる話術が優れた人。というだけではなく、さまざまな情報を常に収集し、それらを自分事として認識して、人の話を聴きながら繋がるストーリーを構築でき、最後にはきっちりと目線を合わせるためのまとめができることが求められます。
非常に複雑に見えることをしているようにも思えますが、まとめやストーリーはトレーニングなどで身につけることができます。
ただし情報収集については常日頃から意識をして習慣化しなければ身につきません。
「話術」以上にさまざまなことができなければ話し上手のプレゼンター、にはなれません。日頃からアンテナを高くする。違う業界の情報などにも関心を持つ、日本だけではなく世界にも関心を持つ。などさまざまな情報を自分事化した上で、ストーリー、まとめ方などを身につけることが話し上手のプレゼンには必要不可欠です。