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美しいフォームには魅了される理由がある

テニス愛好家の人が一緒にプレーする人の中で、この人のフォームが一番綺麗で上手いと思う。

という声をしばしば、聞くことがあります。

プロの選手ならその理由は、何となく分かるような気がしますが、何故なんでしょうか?

・見た目が綺麗だから
・カッコいいから
・背がスラッとして高いから
・ゆったりと優雅にスイングするから
・無理に力でねじ伏せようとしないから
・姿勢がいいから

確かに見た目に映る印象が大事なようですが、それだけではないことも分かりますよね。

つまりプレー以外でいくら容姿や姿勢がよくても、プレー中にギクシャクしたフォームで、スイングするような人だと魅了されるまでいかない。

自分がイメージしたフォームと、打球するときの誤差が多いフォームになってしまうからです。

その点、美しいフォームで魅了する人は、自分がイメージしたフォームと打球するときの誤差が少ないフォームに映ります。

何故だろう。

・元々の身体能力が高いから
・運動センスがあるから
・学習能力が高いから

確かに元々の才能があって、美しいフォームでテニスをできる人もいる。

私のテニス経験の中で、そのような人に出会ったことがあります。

ただその人たちは、長くテニスを続けられずに辞めてしまいました。

そう短命であったのです。

よく言われるようにセンスが良すぎて、なんでもすぐに器用にできてしまうがゆえに飽きたんですね。

でも私がテニスでその人に何度勝っても、周囲からテニスが上手いと注目されるのはいつもその人でした。

そのときの私はテニスで勝つために、どうしたらいいかを思ってプレーしていました。

自分のフォームのことも、全く気にも留めずにただ勝つためにプレーをしていました。

下半身を徹底的に鍛えて粘り負けないテニスを作り上げて、打球するときの誤差が少ないフォームにしていきました。

ただ美しいフォームとは、言えなかったのです。

何が足りなかったのか?

それは、背骨のしなやかさでした。

当時の私は、かなり体が硬かった。

ゆえにテニスは強いけどしなやかさがなくて、ガツガツとした美しくないフォームに映っていたとのだと思います。

背骨のしなやかさが不足する原因は、首の力みから肩周辺の可動域の不足が出て、下半身の力を上手くスイングに結びつけれなかったからです。

勝つことは悪いことではないが当時の私は、基礎体力つくりに重点をおき、身体感覚に全く目を向けていなかった。

・真っ直ぐ立つとはどういうことか
・背骨は首のどこから腰のどの辺まであるの      か
・自分の姿とフォームはどう見られているか

そうです。

私には、身体感覚に対する学習がなかったんですね。

でも基礎体力があったから、長くテニスを続けられた。センスがあり美しいテニスをしていた人は、長くテニスを続けられなかった。

もちろん、基礎体力だけでもテニスを続けるのが難しくなり、身体感覚を学習するようになったから今もテニスを続けられている。

何故続けられているのか?

基礎体力も身体感覚も含めて、心身相関的知性を学ぶようになったからです。

テニスも日常も、同様の考えで成り立つと考えています。

私が思う心身相関的知性とは

呼吸法=息き方(生き方)

呼吸法の公式

呼吸法を科学化すると、以下のように整理できます。

①息を吐きながら打球する→胸の開閉運動

②背骨で垂直に立つ→身体の中心にストローが通っているイメージ

③無駄な力を抜く→肩甲骨下部・股関節周辺を凹ませ伸ばして必要な力分だけ使う

この3つが同時に行えた時にパフォーマンが劇的に上がる。

たとえば①を行おうとするあまり③ができないというか逆に力んでしまう

というのではパフォーマンス向上に繋がらない。

①を何のためにするかというと②と③を達するため

②    〃         ①と③ 〃

③    〃         ①と② 〃

というようにPをパフォーマンスとするとPは①②③の関数 つまり P=f(①)✖g(②)✖h (③)が成り立つと考える。

いかがでしたか

何となく整理できましたか

テニスも日常も、ただ休むでもなく頑張るでもなく、必要な力を使いながらタイミングよく休む、必要な分だけ頑張る、物事の質を深める、そのような感じで向き合っていけたら、それぞれの美しいフォームが表現されていくのではないでしょうか。

心身相関の身を養う

心身相関の心を養う