ラスタ信仰におけるパラダイム転換ー第三世界政治学試論ー
この論文は、ジャマイカのレゲエ=アーティスト、ボブマーリー(1945~1981)の生涯をたどりながら、その核となっているラスタ信仰の形成と発展を科学哲学をツールとして考察することを目的としている。加えてラスタ信仰が第三世界固有の思想でありながら、ネイション=ワイドの広がりをみせたことを論証する。
1945年ボブマーリーは、白人の奴隷監督官マーリー大佐と黒人のジャマイカン、セルデラとの間に生まれた混血児だ。マーリー大佐、キングストンでボブを育てると言いつつイギリス本国に帰っ