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僕の「あしたのジョー」の時代(3)

 年が明けて1980年。劇場版公開が迫るなかで当時の新聞で、どのようなパブリシティ展開がされていたのかを近所の図書館で調べてみました。(※読売新聞縮小版)

 最初は1980月2月13日の夕刊(画面左下)の誌面約半分を使った広告。
キャッチコピーに“ありがとう みんな 帰ってきたぜ”の文章。指定券・前売開始の告知。特別鑑賞券(1,000円)はポスター付き“。だから駅に貼ってあるポスターははがさないでね”という注意書き(?)が笑えます。また背後に、あしたのためにその1の手紙のイラストと泪橋の消印。“玉姫公園の空は青い、泪橋では、ジョーがサンド・バッグを叩いている”というコピーも。2月27日の朝刊に掲載された週刊読売の広告(画面左上)には“あの「あしたのジョー」第2次ブーム”という特集記事やカラーやモノクロの名場面集もグラビア頁に掲載とか。
 続いて2月29日の夕刊(画面右下)でも大きく広告が掲載されています。ポスター付鑑賞券の売れ行きが好調で15000枚突破だそうです。製作会社宛のファンレターが1万通。あしたを待てないキミのために3/7日新宿東急にて特別前夜祭が行われる告知もあります。入場者には原作者と声優のサイン色紙、2枚組カラー名場面スチール、大型ポスターのいずれかをプレゼントだとか。他に、公開初日と2日目の各館先着500名には映画のフィルムを1m切ったものをプレゼント!とか主題歌がヒットチャート急上昇!とか書かれてました。3月3日朝刊にはCMキャラクターに使われたアルバの広告が掲載。(画面左中盤) 3月4日夕刊には2月29日とほぼ同文の1/3広告が掲載。(画面右上)“いよいよあと4日”というカウントダウンの他に“堂々2時間30分!まっかに燃えあがれ!ジョー!”“力石が、白木葉子が、片目の勝負師丹下段平が、おてんば娘のサチが…スクリーンいっぱいにあの感動が蘇る!”の文章が追加されていました。
 そして公開前日3月7日の夕刊。(画面下段中央)以外に地味な誌面スペースでした。内容は前売期日(本夕7:00まで)告知以外は、同様の前夜祭と
公開初日と2日目の先着プレゼントという内容。最後は3月19日夕刊(画面中央上)。大ヒット絶賛上映中!の告知。“ありがとう みんなに会えてうれしいぜ!”のコメント文が泣かせます!満員御礼春休みプレゼントとして、20日と21日の先着200名にフィルム50cmを切ってプレゼント!

 この頃、アニメ映画やアイドル映画の前売りにポスターとか特典が付いてたなー、と。劇場版1のポスターはスポットライトを浴びて一人立っているジョーの縦長のものだったと記憶してます。結構長い時期部屋に貼ってましたよ。確か下がカレンダーになっていて古くなったらそこを切り取って飾っていたような…。
 さぁ!こうして公開された劇場版。その反響と評価、興行収入等のデータ編は次回にて。

【調査余話】この時期、映画公開の宣伝も兼ねたTVアニメ再放送の件。
日本テレビの夕方18時からで、月曜から木曜の週5日の放送でした。
前番組は『巨人の星』で、時期は失念しましたが『タイガーマスク』も
再放送してたような…ちょっとした梶原作品リバイバルブームもあったのかもしれませんね。

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