最近の記事
マガジン
記事
巨人の星VS侍ジャイアンツ ~梶原一騎が描いた〝陰〟と〝陽〟の ど根性ストーリー~(「昭和40年男」2020年4月号・特集“俺たちど根性世代”より
俺たち昭和40年男は「巨人の星」に代表される〝スポ根マンガブーム〟をリアルタイムでは体験していない。しかし、ブーム以降もスポーツを通じて〝努力〟や〝根性〟の尊さを描く熱血ドラマは俺たちの少年期にも受け継がれていた。だから「巨人の星」も過去作品という意識はなく、テレビの再放送やコミックスを通じて十分に熱中できたのだ。 悲運という宿命に挑む ミスターど根性・星飛雄馬 ♪思い込んだら試練の道を行くが男のど根性♪ 軍歌チックなテーマソングに合わせ、主人公・星飛雄馬が父・一徹
-
矢吹丈をリングへ導く財閥令嬢 白木葉子 (「昭和40年男」2021年4月号・特集“俺たちをゾクゾクさせたカッコいい女たち”より)
カッコいい女はエイジレスだ。誕生から半世紀を越えて語り続けられる白木葉子。作中で貫かれた彼女の生き方は単なるヒロインの枠を越えて、主人公の命運を握る重要人物として我々に強烈な印象を残した。 1980年3月、昭和40年男が中学2年の春休みに劇場版「あしたのジョー」が公開。映画のヒットやテレビアニメ再放送の高視聴率を受けて10月からは新番組『あしたのジョー2』が放送。翌年7月には劇場版第2弾も公開されるなど、80年代の初め、巷は“第二次『あしたのジョー』ブーム”でにぎわって