物忘れの連鎖、激しく
2024年前期、我が大阪芸術大学ポピュラー音楽家プロデュースコース、プロデュース実習3 、15回目の授業が終了した。
学生二人と、先週見たばかりの映画「ルックバック」の感想を述べあったり、パリオリンピック開会式の演出について意見の交換をしたり、夏休みの計画について話し合ったりして相変わらず有意義な時間を過ごした。
NagaseとSAKURAには、夢も目的もある。
将来有望なそれを実践的に実現させるためには、なんでも物事を具体化に落とし込まなくてはならん。
というわけで、年の功の講師としては彼らに見本を見せなければならぬ。
特に具体化に際しては、可視化できる数値的目標が必要じゃろう、と先週からこのnote日記をつけ始めることにした。
フォロワー数 ゼロからのスタート。、この夏休みを通してどこまで読者数を伸ばせるのか、それが説得力に繋がると思ったのだ。
実証実験として、まずはなんでもいいから書き始めること。頭の中の思考を文字化すること。そして、それを毎日続けてまず、量で群集化すること。
質を追求していつまでも下書きばかり積み上げていったとて、それだと誰も読まないのだから読者の数が増えていくわきゃないのだ。
誤字脱字なんか、知らん。
恥ずかしさなんか微塵も感じぬ勇気、それが必要なんだよ。
と大江健三郎も「見る前に跳べ」って言ってるじゃぁないか。
とにかく書く、文章を書く、問題はそこからだ。
と思っていたら、知り合いがいくつかスキ、とハートマークを押してくれた。
「うれしい!」と思っていたら10スキが集まった。
こうなったら俄然、やる気が出ちゃうね。8日間、とりあえずまだ文字書く意欲は続いている(ここまでは想定内、なんせTwittterは10年以上毎日つぶやいてたからな)ヒマつぶしと言われようがなんと言われようが、オレさんは文字と言葉と生きている。
失語症になったら、もうその時点でアウトだからな。
今、右の首筋にステントという金属の被せ物がしてある。
(自分で触ってみてもあんまりよくはわからない)
これにより頸動脈の狭窄(きょうさく)が拡張され脳への血流がスムーズに行き渡る、との医師の先生のお達しにより、オレは術後のこの一週間、なんだか頭が良くなった気がしていた。お、調子いいじゃん。
ところが、どうも記憶力はいくら血流が改善されても老化を停めることは出来なかったみたいだ。
今日は三つも生徒との話題の中で人の名前が出てこなかった。
一つ目は、カマラ・ハリス副大統領(そりゃぁアメリカ大統領選とポピュラーミュージックの関係は切っても切れんからな)
二つ目は、既成の便器にサインしただけのモノを「泉」と題して芸術作品として出品し近代美術界に衝撃を与えたマルセル・デュシャン(この題材はいかにも芸大チックでどうしてもカッコよく紹介して決めたかったんだけどな)、そして音楽ではかの坂本龍一教授も感銘を受けた現代作曲家ジョン・ケージの名曲!?「4分33秒」(これは演者もしくは楽団がただ楽器の前に着座し、4分33秒間無音を奏でる、という楽曲)
三つとも名前が即座に出てこなくて慌てた。
そりゃぁバイデン大統領の苦労も頭をよぎっちまいましたゼ。
次からは、恥を忍んでその場で即検索やな、
なかなか頭脳というのは自分の思い通りには動いてくれないものである。
ヤレヤレ…。