引っ越した先のストレスがこれかい!?
23年振りに引っ越して一ヶ月が過ぎた。
場所は、前のマンションから北へ1ブロック、西へ1ブロックといったところか。
名目上、定年退職して収入も減ったので以前の所だと家賃が高すぎたのだ。
広さは半分、家賃も半分以下、持ち物も半分程度に減らした。
近くの不動産屋さんで飛び込みで入ったところ、若くてステキなお年さんが推薦してくれたので即決したのである。
今度のところは窓が南向きで、思ったより風通しが良い。
もう少し真夏の熱帯がおさまってきたら、猫の額ほどのベランダで涼むこともできるだろう。
部屋の間取りのわりにベッドがデカ過ぎるが、CDラックも本棚も妻が残していったピアノも入った。
トイレがウォシュレットじゃないのとか、調理器具がIH一台のみとか、バスタブが小さい(おおむねシャワー生活につき全然使ってない)とかは入居前からまぁそんなもんだろうと覚悟してたので別段不自由さは感じなかった。
なんか見渡した先の手の届く範囲にモノが揃っているのは、オッさん一人の生活には便利で、掃除する手間もそんなにかからない。割りと気に入った。
ところが、キッチンのシンクが小さい。
わかりきっていることだったが、小さい。
当然、洗い物には不便である。
そんなん、自炊なんか滅多にしないんだから大丈夫、とタカをくくっていた。
え? でもなんか前の部屋のシンクよりめっちゃ小ちゃい、めっちゃ洗うのがおっくう。なんぢゃ、このストレス感は!
まさか、これが私の不満をつのらせてゆくとは夢にも思わなかった。
もう少しお金持ちになったら、次はキッチンがダイニングより広い部屋に移ろう。
そうだ、そうしよう。夢が芽生えた。