病院、医師はある意味ガチャ 運が悪ければ患者、家族はトラウマ

少し個人情報を脚色をしてこのようなツイートをしました。

超高齢者
普通に喋れている敗血症性ショックの状態

それこそ初めて救急車で運ばれたのに、医師から何もしないでこのまま無治療で寿命を迎えさせたほうがいいのではと家族は説明される

親戚に医師がいると伝え、人工呼吸器、心臓マッサージ等の延命はいらないけど、昇圧剤、抗生剤はして欲しいと伝え

— 血液内科医 中村 幸嗣 (@yukitsugu1963) May 11, 2024



まあまあ普通に喋れて前日まで食べれていた高齢者の方の血圧が急に低下し、施設で普通の点滴をしても尿量、血圧含めたショックが改善しないという医学的にはよくある状況。


おそらく敗血症性ショックの状態と考え高次病院への搬送を依頼するも、施設からの直接搬送、超高齢者ということで目指す病院へは搬送されず、「救急患者で手術が必要でもできない病院!」へ患者は搬送されることに。

年齢からくる羸痩は著明。ただショック状態でもしっかり喋れている。家族も本人も人工呼吸器、心臓マッサージは望まないが、抗生剤、昇圧剤等はしっかり投与して欲しいと紹介状に書いてあり、ある程度の急変時の対応が書かれていた模様。


しかし病院に運ばれCT撮影後「歳も歳だし、中心静脈栄養カテーテルなども痛いし、このまま何もしないで無治療で寿命を迎えさせたほうがいいのでは」「明日は多分迎えられない」「まあ仕方ないのでノルアドレナリンは投与してしまったけど」と家族は初対面でなかなかの説明をされる。

家族はそんな形での看取りを希望していないと混乱しながら伝えたところ、最初に断られた病院へ搬送転院。(病院からの紹介は引き取ってくれることはよくある)

患者はまあ予想通りICUで一般的処置を受け数時間後に状態は安定する。個人的には「超高齢者は急変時無治療放置して死亡させたほうがいい」と言った医師はどうしたかった?のだろうと考えてします。


ちなみに前医師は血液検査の結果が出ていないのに、腎機能は悪化、DICと適当な説明(嘘?)をしていて治療介入したくないという都合が家族にはバレていたとのことでした。


絶対こうはなりたくないと思いますが、医療費、労力を考えると「かなり羸痩の進行している超高齢者の敗血症性ショックを治療することの意義がわからない」と思っている医師の気持ちはわからないでもないかなと感じています。

しかし数時間前まである程度元気だった超高齢者のはじめての急変に、「治療行為をすることは無駄」だと初見の家族に伝えるのはいかがなものかという憤りの方がまさります。


医師はある意味ガチャ

運が悪ければ家族はトラウマ


こういう時に家族含めて長く付き合いのあるかかりつけ医は必要なんだろうと本当に思った事例でした。

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