いま自分が持っている物をすべて管理していたいという欲求
※この記事は195modèle公式サイト上で連載されていたコラムを再掲載したものです。
人生が半世紀以上すぎると、こどもの頃感じていた人生感とは違ってくる、というのは最近の最大課題。
こどもの頃は、なにかに憧れて、なにかを目指して、「今」を苦しんでも、到達したい像にむけて走っていた気がする。
けれど、「今」を思うと、4か月前の生活ごとスリム化した時の、保管場所すら覚えていなくって。その事実に、愕然としながらも、「いま自分の持っているすべてのありかを全てわかっている」というのが、一番の気持ちよさ、なんだよなーと思う。
ということで、すっかり「冬」になったアトリエで、遅い衣替えをして、もう一度、いらないものを選別しています。
いるものは、すべて制作のパートナーとして、復活させたいと思っています。
毎日が「今日が最期かも」と、思いながら、今日会いたい人に逢って、(飲みたいだけ飲んで)感じたものを創って。
そんな人生の後半は、もっているもののありかをわかっていながら、それを使うのか、ほっておくのかも自分で決めている心地よさ。
さて、2017年の最後を、気持ちよく終えたいですね。
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