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60の手習いのコツ

先日元職場の仲間のグループLINEにて、誕生日のメッセージと共にリクエストに応えてエルガーの愛の挨拶を動画で撮影して贈った。

バイオリンの演奏動画を撮るのは久しぶりだったが、左手中指のステロイド治療の効果を確かめる意味でも弾ける事が確認出来て良かった。愛の挨拶の冒頭テーマを二度繰り返しただけの短い贈り物ではあったが、元同僚はとても気に入った様子で、61歳からでもこの曲が弾けるようになるだろうか?と相談された。

元同僚は介護福祉士の仕事を持ち、その合間に60の手習いでバイオリンを教えてくれないかと。実は数十年前に、この同僚のお子さん2人にバイオリンを教えたのはこの僕。

今でも当時の子供サイズのバイオリンを大事に持っていた。お子さん2人はもう弾く事もなく大人になっている。懐かしさもあって教えてくれとの希望だったのだろう。

教える事はやぶさかではないのだが、元同僚は遠く地方に住んでいて、個人レッスンするにも通信では厳しいと判断した。60からの手習い、しかもバイオリンとなると当然地元で週一は通える音楽教室が理想的な環境だ。

大人になって始める方は結構多いはず。地元の教室でお仲間が出来れば楽しいし励みにもなる。バイオリンは単旋律を弾く楽器なので、伴奏も必要になるしアンサンブルなども出来る環境と言えば、やはり通える地元の音楽教室に限る。

どうしても弾きたい気持ちに変わり無ければ、まず地元の楽器店に行ってバイオリンがどの位お金がかかるのか、見て冷静にになって考えてみて、と僕はアドバイスした。

中古なら数万円で揃うが、果たしてそこまで投資して自分が思い描いた楽しさを、ずっと根気良く継続出来るか、もう一度冷静に考える事。コレが60からの手習いのコツだと僕は考える。楽しみは継続出来るかどうかでほぼ決まる。
と僕は考える。けしてやめておけと言う気はない。

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