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界隈を歩けば、変化が見える#2・・・90分間の毎朝の徒歩通勤で感じたこと

「界隈を歩けば、変化が見える」の1回目では、「小さな単位で物事を見た方が変化はつかまえやすい」「地理的な小さな単位は界隈である」「断片的な変化も継続的に見ていくと固まりになる」・・・そんなことを書いた。

およそ5Km、約80分間の徒歩通勤を毎朝続けている

昨年4月に緊急事態宣言が発出され、自宅でのリモートワークを続けた。でも不便なことが多く、週の半分は出社することにした。それでも三密の電車通勤(25分程度)は避けたい。そこで朝だけは徒歩通勤に切り替えた。

距離にして5〜6Km、時間にして約90分、運動不足の解消にはもってこいだ。横道や路地に入ることも多い。これはこれでおもしろい。いろいろと試して、いまは隅田川を渡る永代橋コースと佃大橋コースの二つになった。

いつからかカートを押しながら息子さんと散歩している高齢の女性と挨拶を交わすようになった。朝から気持ちがいい。食べるのが好きだから食べ物屋さんにも目がいく。残念なことにほとんどが休業かランチ営業だけだ。

保育所の前は「電動アシスト付き自転車」だらけだ

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30分過ぎには、公園の遊休スペースと高速道路の高架下近くの二つの保育所の前を通る。2016年の都知事選で小池都知事は7つのゼロを掲げた。その一つが待機児童ゼロだ。公約通り、保育所が増えているのを感じる。

驚いたことに、親御さんが子供を送ってくる自転車は、ほぼ電動アシスト付きだ。価格は5万円代からだが、15万円近いものもある。チャイルドシートもつけると結構な値段。昨年の10万円の給付金で購入した人も多いらしい。

経済産業省の「2020年生産動態統計」によると、完成自転車の出荷数量は前年比で約10%減だが、出荷金額は約5%増えている。単価の高い電動アシスト付き自転車の台数と金額の伸びが寄与しているに違いない。

本当に便利、シェアサイクルで暮らしが変わるね

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シェアサイクルに乗っている人も多い。僕もよく利用する。手頃な料金で乗り捨てられるので便利だ。東京のサイクルポートは2021年3月末時点で、約870ヶ所、自転車台数は約9200台、これからまだまだ増えるという。

送迎用だけでなく、通勤や通学の移動手段として、感染リスクの低い自転車が見直されているのだと思う。在宅勤務の普及・拡大による運動不足の解消といったニーズも背景にある。アウトドアブームも後押ししている。

昨日のYahooニュースによると、2020年度の自転車販売市場(事業者売上高ベース)は2100億円を超え、過去最高を更新した。「21年度はさらに増え、2200億円台が想定される」と記事は締めくくっていた。

自転車もいいのだが、時間の余裕があれば、歩くことをおすすめする。知っているようで知らない店や街、数字からだけではわからない暮らしの変化・・・歩くことで気付くことが実に多い。明日もテクテクと歩こう。

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