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ベランダのサボテンが黄色の花を咲かせた
食事をしていると、かみさんがベランダから「ねえ、ねえ、ちょっと来て」と声をかけてきた。何が起きたのかと行ってみると「サボテンが黄色の花を咲かせたの、こんなにきれいなのは初めて」・・ふーむ、確かにきれいだ。
ちなみに、サボテンの花言葉の一つは「枯れない愛」つまり「永遠に続く愛」ということらしい。かみさんに、そのことを伝えようとしたが、なんだか藪蛇になりそうなので・・やめておいた。
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ちょっと気になって、サボテンのことを調べてみた。サボテンは、年間降雨量が100mm前後、日中は非常に高温、夜間は冷えて結露するような地域に生えている。まあ、普通の植物にとっては過酷な環境ということになる。
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サボテンといえば刺が特徴だが、これは葉が変化したもので、サボテンから水分が蒸発するのを抑える役割がある。代わりに、吸収した水や栄養を効率的に貯えるために茎が多肉化し、太くなった。
この茎は光合成の機能も受け持ち、茎に気孔という小さな穴がある。植物の多くは、昼間に気孔を開けてCO2を取り込んで光合成をする。しかし、サボテンは気温が低下した夜間に光合成に必要なCO2を気孔から取り込む。
そして、リンゴ酸の形で細胞内に蓄えたものを原料にして(この辺はよくわかりません)、昼間に水分を放出せずに、気孔を閉じた状態で光合成をする。どれも乾燥に耐えるために進化したのだ。考えてみると、環境適合は経営も同じだなあ。