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個性的な店の宝庫、谷根千エリアを巡る

谷中、根津、千駄木の頭文字をとって「谷根千」

僕が代表を務める株式会社クエストリーは、昨年2月に文京区に事務所を移転しました。移転先は、台東区の谷中、文京区の根津・千駄木の頭文字をとった「谷根千(やねせん)」と呼ばれるエリアの一角です。

江戸時代から寺町と庶民の暮らしが混在した「谷中」。夏目漱石、森鴎外、古今亭志ん生など文人墨客が住んだ「千駄木」、根津神社の門前町として栄え、一時期は遊郭もあった「根津」。それぞれ独特の個性を持っています。

理由は定かではありませんが、上野駅から上野公園、根津、谷中は太平洋戦争の空襲の被害が比較的少なかったエリアです。戦後も大規模開発を免れたため、昔の街並みや古い建物が残り、落ち着いた雰囲気が漂っています。

仕事場はへび道沿いにある隠れ家のような空間

クエストリーの仕事場(僕らはこう呼んでいます)は、千駄木の「へび道」沿いにあります。このくねくねとした狭い道を境に、片方は台東区、もう片方は文京区です。地域の歴史を感じる「へび道」の由来を紹介します。

仕事場はくねくねとした「へび道」沿いにあります

この地には不忍池に注ぐ藍染川が流れていました。藍染屋が多く、水が藍色に染まったことから名付けられたそうです。時代を経て暗渠工事により川は地下を流れ、地表には川の面影を残したくねくねとした道が生まれました。

いつからかはわかりませんが、迷路のような道は「へび道」と呼ばれるようになったのです。クエストリーの仕事場は、このへび道沿いのマンションの1 階にあります。仕事と遊びの場を兼ねた小さな隠れ家のような空間です。

仕事場はこじんまりとしていますが、居心地の良い空間、いつもJAZZが流れています

谷根千のあちこちに存在する尖った店

近隣を散策すると、飲食店、雑貨、アパレル、古書店など、個性的な店に出会えます。谷中ぎんざ、よみせ通りの商店街を訪れると、人の温もりを感じます。本業のブランディングから見てもとても興味深いエリアです。

気になる店があると、立ち寄り、店主と話し、買い物をすることで、馴染みの店も増えました。個人的には古書店(徒歩10分圏内に5店舗もあるのです)に頻繁に足を運びます。これだけで移転してよかったと思っています。

また、上野公園、東京藝術大学、東京大学にも歩いて行ける距離です。公園内の美術館や藝大の美術展やコンサートに足を運ぶようになりました。これは想定外の楽しみの一つです。

谷中ぎんざ商店街に通じる「夕やけだんだん」と呼ばれる階段は人気スポット

毎月請求書に添えている「サンクスレター」

さて、クエストリーでは毎月の請求書に「サンクスレター」を添えています。昨年9月からは「谷根千ぶらぶら」というタイトルで、谷根千情報を載せています。それをnoteでも紹介しようと、このマガジンを立ち上げました。

創業以来続けている「サンクスレター」、請求書といっしょに送っています

というわけで、前置きが長くなりましたが、極めて偏愛的な谷根千情報を随時ご紹介していきます。情報は時間の経過とともに変わる可能性がありますが、散策のご参考にしていただければと思います。ではお楽しみに。

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