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掃除をするプロの姿の美しいこと

三連休の最終日は朝のうちは雨でしたが、9時過ぎには上がり、銀座の中央通りは多くの人が行き交っています。

出社するときに信号待ちで、目をつむると、さまざまな海外からの旅行者の言葉が聞こえてきます。ここはどこって感じです。

いつも会社への出勤時には、地下鉄銀座線の銀座駅から地上に上がり、中央通りにある「松屋銀座」の前を通ります。

その時に探してしまうのが、中央通り沿いの入り口のガラス面を清掃している男性です。年齢は30代の初め頃かな。

その清掃が実に見事なのです。ガラスワイパーとタオルを持ち、上から下へ、横から横へと、全身を使い、まるで踊るように身体を動かしてガラス面をきれいにしていきます。

中から通りに面してやっているので、その表情もわかります。パフォーマンスという言葉の軽さはみじんも感じさせません。

初めて見た時には、思わず足を止めてしまいました。

撮影しようかなと思ったのですが、その真剣さに圧倒され、撮影をしようとしている自分が恥ずかしくなりました。

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おそらく、外部の清掃会社が請け負った仕事だと思いますが、額に流れる汗と真剣な表情、そしてその技術にプロとしてのすごさを感じます。

会社のメンバーから聞いた話しをもうひとつ。

この方が清掃しているのは、中央通り沿いの入り口のガラスで、もうひとつ奥に店内に入る扉があります。開店前はこの扉の前のスペースで待つことができます。

ある時、お客さまが掃除をしているので遠慮して外で待っていました。すると、掃除をやめて、笑顔で中へご案内していたのだそうです。

ここまで書いて思ったのは「松屋銀座の方々はこの清掃をされている人のことを知っているのだろうか」・・・とくに偉い人たちは。

ブランドは表舞台の人たちだけが支えているのではなく、裏方や縁の下の力があってこそ光り輝きます。

そんなことを感じさせてくれるプロの仕事です。


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