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切り干し大根シュークルート

 シュークルートを初めて食べたのは、フランクフルトのシュテーデル美術館だった。その頃、シュテーデル美術館は映画美術も展示していて、あのネバーエンディングストーリーのドランゴン、マルチーズみたいな白いクリーチャーが展示されていた。思いの外小さかったのが、マレーシアのマードラゴン並みのガッカリだったけど、当時にしては内装が近代的で未来を感じさせ、なぜかホッとしたのを覚えている。

 シュークルートがフランスのお料理だと知ったのはつい最近。フランクフルトで初めて食べた時は、日系のレストランがケータリング手配をしていて、その複雑な味と白い体裁に、あら、切り干し大根の煮物みたいと思ったもんです。
 その頃ことを思い出して、
 キャベツ、
 ジャガイモ(庭もの)
 ベーコン
 ソーセージ
 にんじん
 にんにく(庭もの)
 白ワイン(庭もの)
 白ワインビネガー(庭もの)

 そして、切り干し大根を多量に、入れて作ってみました。
 無水鍋を使うと、水分は少量で材料から染み出したもので煮ることができます。

 切り干し大根! 40年前に思いつたのをやったけれど、大丈夫!美味しいです。次は切り干し大根も、自家製して一緒に煮ちゃおう。

 ファルコンに会いたくなりました。
 ムジークとかいうチーズがフランクフルトの地物として売られていたっけ。半透明のゼラチン餅みたいなのでしたが、なぜ音楽(ムジーク)という名前が付けられたかというと、オナラが出るからだそうです。
 そのムジーク、EUができるときに、衛生性、食の安全性、包装、輸送その他諸々の共通スタンダードを作成する際、保存が難しいだろうと言われていました。グローバルスタンダードは、地に根ざしたそういう製品を殺した、と言われた時期もあります。ムジークが残っているといいのですが。

 新しくできたフィルムアートコーナーはどうなったでしょう。あの時日系企業に勤めていた日本人、数十人が招待されました。若かったなぁ、色々なことを思い出す。色んな人の顔が浮かぶ。

 振り返ることがたくさんある人生って、結構楽しいです。後悔も、酸っぱっくって、美味しい。シュークルートが切り干し大根に見えたのは明らかにホームシック。

 これに鶏肉を入れても美味しそう。それと去年庭で収穫した葡萄の液も足してセカンドバージョンこさえようっと

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