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今日、一番感動したこと

「おいくつですか?」
こう尋ねられた老人が「53歳」と答えた。
「えっ。」
私も妻もつい声が出てしまった。見るからに年寄りで72歳の我々よりは歳がいってるようにしか見えなかった。見るからにおかしい人物を選んでインタビューして笑いをとるテレビ番組らしく失礼な質問を続けた。
「見る限り、もっとお年を召しているように見えるのですが、何年の生まれですか?」
実は私も聞きたかった。老人の答えは、
「昭和5年。」
この答えに我々視聴者は、
「はあ?」
72歳の私が昭和26年生まれ。だから、私より21歳年寄りである。つまり、93歳のはずである。その後のインタビューを聞いていて確信した。この見かけ元気な爺さんは自分の年齢を忘れている。
 失礼は承知で大笑いしました。でも彼は幸せそうな表情でした。自分の年齢も覚えられないのに元気にインタビューに答える明るい爺さんを見ていて、記憶力が悪くなるのは一概に悪いことではないと思った。ただし、家族は大変かもしれない。いや、大変でも彼の天真爛漫な笑顔に癒されるに違いない。私も穏やかな爺さんになりたい。
 土曜日の午後「月曜から夜ふかし」なる再放送を見て大いに楽しみました。

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