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動員と招待状

 昨日の報道特集。5月に行われた「安倍晋三名誉会長を偲び、新しい憲法を制定する推進大会」で旧統一教から会員幹部に動員がかかっていた。しかも、出席だけではなく会の運営にも関わって壇上のテーブルを整頓する映像が流れた。旧統一教会教会員に報道特集クルーが質問すると、
「個人の資格で参加している」
と答えていた。また、
「旧統一協会とは関係を断つ」
と宣言していた国会議員達は「知らなかった」と口を揃えた。
 関係を断つと宣言したのなら、その時点で旧統一教会に「今後は自民党が関係する会には参加しないように」と伝えるべきなのに、伝えていない印象を受けた。
 安倍元首相が銃撃された原因は旧統一教会を政治家が庇護したために起こった。その反省から自民党は関係を断つと公言しながら、個人の資格で自由に参加させている。
「どう考えても、おかしい。」
この種の会には招待状が配られると思うし、受付で出席者の確認も行う。それなのに旧統一教会幹部が出席している事実を主催者の誰も知らない。
 今朝の新聞を見ると、奈良市の現場で僧侶の読経に多くの人が手を合わせている写真が載っている。写真を見て、昔、日教組の下部組織愛教組から動員がかかって何回かデモや決起集会に参加したことを思い出した。動員は招待状と同じ意味を持つ。
 それにしても報道とは恐ろしい。
「何を伝えるか?」
「何を伝えないか?」
これを決定するのは「報道する側」にあり、マスコミは権力者に忖度することが頻繁にあることを常に忘れてはいけない。

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