見出し画像

ICT支援員業務日誌「苦しい」

 先生からの頼み事がないと退屈で苦しい。先生達の役に立ちそうなICT情報をまとめればいいのですが、直接頼まれている仕事ではないので意欲が湧きません。午前中はともかく午後はやり始めようとしない自分にイライラしてきます。それなら趣味の作文や動画を作ればいい、あるいはYouTubeでも見て過ごせばいいとも考えるのですが、そこまで勝手はできずに苦しい時間を過ごします。
 毎年度始めのデジタル教科書の設定などは脇目もふらず8時間ぶっ続けで作業しますし、うまく設定できないと家に帰っても頭から離れず夜中に魘(うな)されることもよくあります。暇な時間があっても年間をトータルすれば遊んで暮らしても問題ないとも思えるのですが、根っからの貧乏性なのでしょうか。勤務時間中は仕事に集中してないと落ち着きません。
 木曜日、第二職員室に英語の先生が尋ねて来ました。前回のテストでも同様の依頼がありました。CDから校務パソコンに書き出した音声データの前後をトリミングして、途中一部分だけカットして、別音源の挿入などを頼まれます。これは音声データを編集するアプリが校務パソコンに入っていないからです。
「困ったことを頼まれるのは実に嬉しい。」
しかし、私の使う校務パソコンにも編集ソフトは入っていません。どうするかと言えば、クラウドドライブ経由でスマホにダウンロードしてスマホ上のアプリで編集して校務パソコンに戻します。
「完璧です。」
「切れ目がなくて自然です。」
「すごい!」
褒められて嬉しくなります。でも、この作業は慣れているので20分程度でできてしまいます。感謝されて嬉しくなって、興奮がおさまると退屈で苦しい時間がやって来ます。

ファイルサイズを小さくしてほしい。
一太郎文書をWORDに上手く変換ができないから直してほしい。
テスト問題にルビを打ってほしい。
iPadOSのアップデートをしてほしい。
EXCEL集計グラフ化を手伝ってほしい。
職業セミナー講座に振り分けるアンケートと集計用シートを作ってほしい。
色んなアンケートを作ってほしい。
色々なアプリの使い方を教えてほしい。
授業で使う教材を作ってほしい。
◯◯なアプリができるなら作ってほしい。

ICT支援員への依頼は結構ありますが、1日に舞い込む依頼は一つか二つです。とても8時間かかるものではありません。依頼が多い時でも午前中で完了してしまいます。
 水曜日に勤務する小学校は授業支援などがあるから、年度始め同様に、1日勤務で問題ないのですが、残り2中学の2学期3学期については、半日勤務の方が働きやすくて、先生達の役に立つと考えて、勤務体制を変えてもらいました。
 今週、半日勤務を終えて、徒歩で家に帰り、妻と昼食をとりました。午後1時からは自由時間です。学校で過ごす午後の様に苦しくはないです。
「さて、何をしようか?」
作文書いたり動画を作ったりする趣味をしていいのですが、意欲が湧きません。昼寝して、テレビを見て、本を読むぐらいです。
 現在の心境は苦しくない午後を過ごせるだけ良かった程度です。こんなところです。
「はい。」
(写真は妻と食べた昼飯に出た豚汁)

いいなと思ったら応援しよう!