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政治を語ろう2

 ノリダからオンライン座談会で投票率を上げるにはどうしたらいいかを考えようと提案された。
 年代別で投票率が違う気がして、ネットを検索した。


参議院選挙の年代別投票率のグラフから投票率が高いのは、60代→50代→70代以上→40代→30代→10代→20代の順だと分かる。高齢者ほど投票率が高いのは予想通り。70代以上が50代や60代より劣るのは高齢や病気などで投票所に行けない人がいたり、選挙に行く意欲をなくす人が増えるからだと思われる。参議院でなく衆議院選挙ならもう少し高くなる可能性はあるけれども年代別の投票率では同様の結果が予想できる。
 人生の大半を過ぎれば、過去に自分の属した階層を尊重する。例えば、経営者か労働者、富裕層か貧困層か中間層、あるいは、宗教やイデオロギーが色濃く反映される。自分の属する階層なりイデオロギーが固まれば支持政党が決まるけれども、若年層にはその色分けが未定であるから支持政党が決まらなず、政党を選ぶ選挙行動につながりにくい。
 各政党も投票率の低い若年層に受け入れやすい政策を掲げるよりは投票率の高い高齢者をターゲットにした方が効果的だから、若年層の受け皿となる政党がないことになる。つまり、若年層の投票率を上げるためには、地球温暖化防止・原発禁止や年功序列ではない能力主義による賃金体制の確立などの政策を掲げる政党が出てくる必要がある。こう考えて年代別の支持政党を調べることにした。

NHKによる調査結果


NHKの調査を見る限り若年層の支持政党なしが50%を超えているのは予想通りだが、40代50代60代でも支持政党なしが半数を超えている。ここまでとは想像していなかった。
 どうやら国政選挙の投票率が低いのは、若年層に限らず支持政党のない人が多いことが原因しているようである。つまり、期待する既成政党がない。有権者の受け皿がないことになる。
 実は私も支持政党がない。私が強く望む政策は球温暖化防止、原発即時撤廃、安保条約破棄の3つ。これを政策に掲げる政党は日本共産党になる。
 政策では共産党を支持するけれども、共産主義というイデオロギーは受け入れられない。私は共産主義について深く考えたことはない。けれども、共産主義の本質は国家を無くして全ての人間を平等に扱うことであると理解している。日本共産党は私有財産制を認めてはいるけれども社会主義ではなく、武力革命や一党独裁を経ずに平和的に共産主義への移行を目指していると聞いている。どんな方法手段を取ろうと全くの平等を目指すのは人間の本質を逸脱している。姿形・能力・人間性はバラエティーに富んだものであり、そこから貧富の差などの不平等が生まれるのは自然であり、それを人為的に全くの平等にしてしまうのは、私には許すことができない。ここで矛盾が生じる。政策だけをみて投票すれば共産主義に賛同したことになる。しかし、私の望む政策を掲げる政党は共産党以外にはない。
 支持政党がない50%の国民の多くは私と同様に望む政策を掲げる政党がないことが予想される。投票率が低いことが民主主義の衰退につながると耳にするけれども、投票したい選択肢がなければ投票率は上がるはずがない。

 れいわ新選組の政策は具体的で分かりやすくて好感を抱くけれども、人気がないのは政権を担う実力に欠けると思われているからだと思う。
消費税廃止: 消費税を廃止し、代わりに大企業や富裕層への課税を強化することを提唱しています。
最低賃金の引き上げ: 全国一律で最低賃金を1,500円に引き上げることを目指しています。
生活保障の強化: ベーシックインカムの導入や年金の充実を通じて、生活の安定を保障しようとしています。
環境保護: 再生可能エネルギーへの転換を進め、原子力発電の廃止を目指しています。また、気候変動対策を強化しています。
反戦・平和主義: 憲法第9条の厳守を掲げ、自衛隊の活動範囲を制限し、戦争に対する強い反対姿勢を取っています。
人権保護: 障害者やLGBTQ+の権利保護、外国人労働者の待遇改善など、人権の尊重を重視しています。
教育改革: 公立学校の教育予算の増額や、無償化の範囲拡大を目指しています。

 自民党なら自由主義プラス民族主義、民主党などは社会主義を基本としていることは想像できるが、れいわ新撰組は支柱となるイデオロギーがはっきりしない。私だけの感覚かもしれないが、目指している社会が見えない。そう言えば、維新の会は常に高圧的な態度で現状を批判するけれども、何がしたいのかと考えると、彼らのイデオロギーは民族主義のような気がしてならない。

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