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博士課程後期(D2)の彼女③ 〜いいこと編〜

こちらの続きです。いいこと(メリット?)編!
(人のステータスや属性をメリットとか言っちゃうのダサいけど、便宜上メリットとさせてください)

メリットとは言っても、ドクターになるから付き合ったわけではないのでパっと思いつくものは少ないのですが…

1.周囲からの評価(期待値)が高い

これは周囲の人間の価値観に大きく依存する話ではありますが、私が恋人を家族に紹介したときの感触は大変良好で、「大学院で研究をしている、勉強がすごく好きで優秀な子」というような感想だったと記憶しています。

というのも、私以外の家族の最終学歴は高卒もしくは中卒で、大学の知識が非常に乏しいものでした。そもそも大学に行ける=賢い人、みたいな方程式があり、大学院ましてやその先のドクター(なんていうのも説明するまで知らなかった)に進学するなんて、なんてこったい!という感じで、彼の評価はうなぎのぼりに上昇していったのです。

家族はたぶん、彼は大学院にもその先にも進学しているのだから、就職も大手企業に決まって、給与もたんまりもらえるだろう!みたいな感じに考えていると思います。「将来、社会的な立場が確立されるであろう人間である」というのが信頼や期待を生んでいるのではないでしょうか。

余談ですが、賢すぎてあんたには合わへんのやない?話合うん?とかよく言われてました(笑)


2.研究の話がまあまあ面白い

メリットとか息巻いておきながら、まあまあとかめっちゃ失礼なんやけど、研究の話は聞いていてそれなりに面白いです。

私は文系で、しかも文学部日本語日本文学専攻というゴリゴリさ具合なので、何回も説明されて何回も忘れちゃうんですが、彼の研究の背景や原理?などを聞くたびにすごい~!と感心してしまいます。

しかも、半年くらいすると以前できなかったことが、できるようになっていたりするのでまた驚くのです。え、それもうやってないの?次は何するの?ほえ~頑張ってください!みたいな会話を1年に数回しています。

(研究内容が詳しく書けないのは、私の知見が足りなさすぎるのと、分野が絞られすぎて簡単に身バレしそうだからです。)


3.研究している姿が素敵

研究している姿が素敵とか言いましたが、実際に研究している姿そのものを見る機会というのは、ほとんどないです。論文執筆を研究とするならば、自宅でうなりながら苦悩する姿は何度も見ていますが…

そもそも研究している姿とはいっても、彼の場合は白衣を着て顕微鏡覗いてふむふむ系ではないし、薬品をビーカーに注いでぼかん系でもないので、一般的に想像される研究している姿とはほど遠いです。
基本的に恋人が学校に行ってる間、私は会社で働いているか在宅勤務しているかなので、その姿を直接見ることができたのは覚えている限りだと2回ほどです。
数値の測定を手伝うために実験室でひたすら数値を読み上げたときと、装置を作成するための工場に入れてもらったときの2回で、別にその姿がとてつもなく輝いていたとか、3割増しでハンサムに見えたとかそういうわけでは決してありません。

私が素敵だなと思った瞬間は、「今日装置が動いて、いい結果が取れたんだ~」と報告する彼の嬉しそうな顔だったりとか、特に引き止めなければ土日であっても「あ~今日研究しに学校行くか」と言い出す彼の研究へのバイタリティとか、聞いてもいないし、普段は口下手なのに自分野のことになるとベラベラとマシンガンのごとく喋りだすところとか、そういう日常の中に潜む研究への愛や誇りなんです。
本当に心から研究を楽しんでいるその姿は、やはり生き生きとしていて魅力的に映ります。

ドクター進んでまで研究したい人なんてのは、大体研究に狂っています。(おしなべて良い意味ですよ)そんな姿もキラキラと素敵に映るので、恋というものは恐ろしいです。

まあ、こんなところでメリット編は終わります。なかなか自分の恋人だから好きなところと切り離して考えるのは難しかったです。


最後に

当たり前ですが、博士課程後期であるからといって恋愛を諦める必要はないです!
散々博士課程後期に焦点を当てておきながら僭越ですが、その人をドクターという枠組みに当てはめすぎないでもらいたいです。
私自身、恋人が進学を決めたとき不安になり、色々調べたりしたのですが、大体のことは私の強引なパワー(主に愛)で解決しました。環境やステータスをも乗り越える愛とそれに耐えうる恋人かどうかか肝心なので、ドクターか否かは問題ではないかもよ、と添えておきます。

最後までお付き合いいただきありがとうございました💚


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