おじいちゃんが亡くなって
私のおじいちゃんが亡くなったのは、去年の夏。普段デスクワークの私が珍しく、外で仕事をしている日だった。
母からおじいちゃんの危篤の連絡が来て、それを直ぐに見て、電車で2時間ほどの実家に駆けつけることはできたのだけど、大好きな人の死の瞬間に立ち会うのが怖くて、息を引き取ったと聞いてから返事をした。
一緒に住んでいる恋人に実家に帰ると電話したとき、スマホを持つ手が震えていた。心臓はバクバクしているのに体の先だけが冷たくなっていた。だけど、涙は出なかったし、ひどく冷静な自分に驚いた