☆戦績から高校野球を見てみよう☆宮城編
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そばじぃ「どうも皆さん、そばじぃじゃ!」
そば美「……」
そばじぃ「今回は高校野球の宮城県について解説して行こうと思うのだが、宜しいかのう?」
そば美「いや、これアウトだろおお!! 某テレビ番組の 空からJapanを見てみよう の真似じゃないですか。」
そばじぃ「何じゃったかのぉ〜」
そば美「えぇぇ……。白を切らないでくださいよ!読者はさすがに勘づいてますよ!」
そばじぃ「問題ないじゃろう。儂らが消えて何年も経っとるわけやし。」
そば美「儂らって言ってるじゃないですか!!」
そばじぃ「元気じゃのう…。では今回の目次じゃ」
・宮城県高校野球総括&県内大会16強以後の勝利数ランキングとその考察
・県外大会での宮城県勢
そば美「あら、いつもよりあっさりしてますね。」
そばじぃ「そうなんじゃよ、試しにライト版を作ってみようと思ってな。一回作ってみたかったんじゃ。」
そば美「なるほど。ちなみに高校野球の宮城大会は見に行ったことあるんですか?」
そばじぃ「ない。そもそも宮城に行ったのは受験の時の1回だけじゃ」
そば美「ええ…。毎度のことながら大丈夫かこの記事」
そばじぃ「そんなことは知らん。ではレッツゴーじゃ!!」
今回の記事は宮城県
NPB球団 楽天ゴールデンイーグルス が宮城を拠点としており、地元の野球愛も熱い。観光地としては松島、名産品としては牛タンが有名だ。人気お笑いコンビのサンドウィッチマン、作家の伊坂幸太郎氏もこの宮城県出身である。
そんな宮城県の近年(過去5年)の高校野球を全体総括と前半期総括と後半期総括に分けて振り返っていきたい。
・宮城県勢 総括
・全体総括
宮城県の高校野球の予選の参加高校数は70前後で並の規模の地区だ。甲子園でも暫し上位進出を果たす強豪県だと感じている。
春夏の甲子園優勝の経験はないが決勝進出は複数回あり、甲子園優勝経験がない都道府県の中でも全国制覇に近い県と言えるだろう。
宮城は複数の強豪私学と公立が凌ぎを削っている形になるが全体的には私学が優勢だ。2000年代までは仙台育英と東北高校の2強が覇権を争っており、全国でも両校が好成績を収めているが、近年だと東北の成績が仙台育英に押され気味で、やや仙台育英の1強気味の情勢と見ている。
宮城の王者、仙台育英はここ10年間は7度の夏の甲子園出場(うち1回は準優勝 2回はベスト8)、そして過半数以上の夏の甲子園出場を誇っており、名実ともに全国大会常連の強豪校である。
その仙台育英を筆頭に2000年代に強さを見せた東北高校が追いかけ、他にも東陵や東北学院、東北学院榴ヶ岡、古川学園など私学に加え 利府、古川、古川工業、石巻、柴田、仙台商といった公立高校も上位を狙う。
トップを走る仙台育英に引っ張られその他の高校のレベルも上がっており、16春の東北大会では宮城代表の3高校がベスト4以上に残り20年秋には仙台育英と柴田が東北大会の決勝に進出。見事県勢2校がセンバツ出場を果たした。
また18秋の古川、19秋の仙台城南と宮城県の高校が東北大会において他県の強豪を下し入りすることも珍しくなく、決して仙台育英だけの地区ではないことが分かる。
今回はそんな宮城県の3年間をベスト16以上の勝利数という指標で見ていきたいと思う。
・宮城県大会での16強以後の勝利数ランキング トップ10
(2019春~2021秋)
1位 仙台育英 46.5勝
2位 東北 27勝
3位 柴田 14.5勝
4位 東陵 12勝
5位 古川学園 11勝
6位 聖和学園 10.5勝
7位 東北学院 10勝
8位 利府 8.5勝
9位 仙台第三 8勝
10位 仙台第一 7勝
10位 古川工業 7勝
※当集計では秋春の県大会の3位決定戦での勝利を0.5勝とカウントしています。誤りがあったらすいません。
ランキングは以上のような形になった。
宮城の高校野球といえば「仙台育英」という声も多く、やはり成績は圧倒的だ。調査した14シーズンの中で優勝が11回と圧倒的な成績を誇り宮城の横綱としての地位を揺るぎないものにしている。全国的にも度々上位に進出する仙台育英は今後も宮城の高校野球を引っ張っていく存在であり続けるだろう。
次に追うのがダルビッシュらを輩出した東北。仙台育英に差を付けられながらも、2度の優勝、5度の準優勝を果たしており3シーズン以外は全てベスト8以上に進出している。
この2校は甲子園の決勝の舞台に立った経験があり、知名度は全国区だ。名実ともに宮城を代表する2校として常に宮城の頂点に近いところを競っている。
続く高校は、大きな差がなく、非常に熾烈な争いとなっている。
3位には昨春甲子園に出場した柴田がランクインしており、近年(5年)の県大会での決勝進出はないが、頻繁にベスト4やベスト8に進出し上位に顔を出した。
その他にも上位進出の頻度が高く安定している聖和学園、古川学園や2021年夏に甲子園に出場した東北学院、2014年春の選抜に出場した東陵、進学校の仙台第一、仙台第三などが県大会の上位を占めている。
次に宮城県の県大会の成績と勢力図を2017春~2019夏と2019秋~2021秋の2つのシーズンに分けて、ざっくり解説していこうと思う。
・前半期総括(2017春~2019夏)
ますはランキングから発表していきたい。
前半期ランキングトップ10
1位 仙台育英 26.5勝
2位 東北 18勝
3位 柴田 9勝
4位 東陵 7勝
5位 利府 5.5勝
6位 古川学園 5勝
6位 古川工業 5勝
6位 聖和学園 5勝
9位 古川 4勝
9位 仙台第三 4勝
9位 石巻 4勝
この前半期では仙台育英、東北に次ぐ勢力として、柴田、東陵、利府、仙台第三が上位の常連として2校を追いかける構図だったが、仙台南や大崎中央等が東北大会に顔を出した。
特に大崎市の学校が猛威を奮い、2018年は春、夏、秋の3シーズンにてそれぞれ古川学園、古川工業、古川が決勝に進出。
大崎中央を含め3校が東北大会へ進出するなどの活躍を見せる。特に古川は秋の東北大会4強に進出し春の選抜の21世紀枠の東北地区推薦校として最終候補に残った。
また沿岸部の地域の学校である石巻、石巻工業がベスト8以上に食い込むことが多く、100回大会の世代である2018年度の大会では石巻が全てのシーズンにてベスト8以上に進出している。
次に後半期を振り返っていく
・後半期総括(2019秋~2021秋)
こちらもまずはランキングから発表する。
後半期16強以上の勝利数ランキングトップ10
1位 仙台育英 20勝
2位 東北 9勝
3位 仙台第一 7勝
4位 東北学院 6.5勝
5位 古川学園 6勝
6位 聖和学園 5.5勝
6位 柴田 5.5勝
8位 東陵 5勝
9位 仙台第三 4勝
9位 仙台商 4勝
後半期では2強(仙台育英と東北)の差及び2強を追う上位の顔ぶれに変化が現れた。
仙台育英と東北の勝利数の差が開き、東北は次ぐ学校とは僅差となった。東北にとっては悔しいシーズンが続いている。
追う学校に目を向けると、前半期で好成績を残していた東陵、利府、古川学園がやや落ち、聖和学園や東北学院、仙台第一が好成績を残していく。
勝利数に関しては後半期が前半期に比べて大会開催数が少なめであるので、勝利数も前半期よりは減る傾向にあるのだが、聖和学園、仙台第一、古川学園は前半期よりも勝利数が増加するなどの活躍が見られた。
特に仙台第一は前半期のランキング外から東北に迫る成績を残しており、後半期において県内で最も躍進した学校と見て間違いないだろう。
惜しくもランキング外にはなったが東北学院榴ケ岡や仙台城南などの実力校が多数あり、これらの学校の活躍を来季以降も楽しみにしたい。
全体の傾向としては後半期のすべてのシーズンにおいて仙台市の学校が決勝進出を独占しており、2強を始め仙台商、仙台第三、仙台、仙台第一、東北学院が県大会決勝の舞台へ勝ち上がった。
また東北大会での県3位の枠を考えてみても聖和学園や仙台城南が進出しており、仙台市以外の学校で県外大会に出場したのは柴田のみである。
こうした情勢の中で、前半期に活躍した石巻市の学校は上位から姿を消した。
そばじぃ「宮城の高校スポーツといえば仙台育英のイメージが強いがさすがの強さじゃったな。前半期と後半期で顔ぶれが変わりおもしろくなってきたのう。」
そば美「そうですね。ただ仙台育英とそれ以外の争いが本当に熾烈でどこがこの争いを抜けてくるか本当に楽しみですね。」
そばじぃ「間違いないのぅ、これからも仙台育英含め宮城の高校級の情勢には目が離せんな。では次のパートでは県外成績から宮城を見ていくぞぃ!!」
・県外大会での宮城県勢
次に県外大会での実績(2019年~2021年)を「東北大会」と「全国大会」に分けて解説していく。
・東北大会
通算成績 33勝20敗
仙台育英 14勝3敗 優勝 3回
東北 6勝5敗 準優勝1回
柴田 4勝1敗 準優勝1回
古川 2勝1敗
仙台城南 2勝1敗
東北学院 2勝1敗
大崎中央 1勝1敗
東陵 1勝1敗
利府 1勝2敗
聖和学園 0勝1敗
仙台商 0勝1敗
古川学園 0勝1敗
仙台南 0勝1敗
全体を通してみると東北大会の出場枠は基本3枠ということもあってか様々な高校が東北大会に進出しており、トップの仙台育英が圧巻の成績を挙げている。
仙台育英は東北大会でも出るたびに優勝候補の一角と名が上がるだけはあり、勝率は8割を超える。今春での選抜出場は厳しいがこれからも宮城だけではなく全国に置いても注目が集まるチームと言えるだろう。
ついで東北が5度出場を果たしており、他にも選抜出場の柴田や東北学院、利府などここ10年で全国大会出場経験のある学校が名を連ねた。
・全国大会
通算成績 9勝8敗(うち出場辞退含む)
大会年 代表校 戦績
2017年春 仙台育英 初戦敗退
2017年夏 仙台育英 ベスト8
2018年夏 仙台育英 初戦敗退(2回戦敗退)
2019年夏 仙台育英 ベスト8
2020年夏 仙台育英 敗退 ※交流試合
2021年春 仙台育英 ベスト8
柴田 初戦敗退
2021年夏 東北学院 2回戦敗退(1勝)
高校毎の戦績
・仙台育英 8勝6敗
・東北学院 1勝1敗
・柴田 0勝1敗
・仙台育英
仙台育英は2年毎に春夏いずれかの甲子園でベスト8入りを果たしており、全国を見てもかなりの安定した成績を叩き出している。
ここ10年で見ても春夏連覇を目指した浦和学院や大阪桐蔭、奥川投手(未登板)がいた星稜と対戦しており、読者の記憶に残る試合も多いのではないだろか。
調査期間以前では2013年春のベスト8や2015年夏に佐藤世那を擁しての準優勝は記憶に新しいかもしれない。
昨春の選抜では伊藤などの好投手と豊富なタレントと強力打線を擁して優勝候補の一角として甲子園に乗り込み、初戦の難敵である明徳義塾や神戸国際大学附属を破ったが、準々決勝の天理戦では中盤のミスが契機となり試合の主導権を掴むことが出来ず、3-10で破れた。
夏は監督が掲げた「3年計画」の所謂最後の年で全国制覇を狙っており戦力は充実していたものの、県大会で仙台商に接戦の末敗れ大会中盤で姿を消した。
この敗退はヤフーなどのメディアで報じられ大きなニュースとなった。
・東北学院
前述したが、昨夏の宮城大会選抜8強で優勝候補の筆頭だった仙台育英が中盤で姿を消した。その後、大混戦となった宮城県大会を制して聖地でも優勝候補の一角である愛工大名電に勝利。記念すべき初出場、初勝利を挙げて、高校野球ファンやメディアの注目を浴びた。
2回戦は部員のコロナによる出場辞退という非常に残念な形でこの伝説の幕は降りたが、この勝利が東北学院はおろか、宮城の高校野球の勢力図を変える可能性もあり今後も目が離せないチームになりそうだ。
・柴田
東北大会は宮城大会3位で臨んだが、エース谷木の活躍もあり3位と思えぬ強さで数多の強豪校を打ち破って決勝まで勝ち進んだ。初戦の学法石川や甲子園常連の八戸学院光星、東日本大学昌平、日大山形を凄まじい勢いで撃破していったのは記憶に新しい。
選抜では京都国際と接戦を繰り広げ14安打を放つ。延長の末に敗れ甲子園初勝利には届かなかったものの、全国でも戦える強さを存分に発揮。
宮城は仙台育英だけではないということを証明してみせた。
そば美「柴田、東北学院の戦いぶりは本当に熱かったですね!! 仙台育英も昨年の春、夏は本当に全国をとるんじゃないかと言われてましたよね。」
そばじぃ「特に春はすごかったのぅ。選抜ベスト8決定時点で優勝予想に最も投票が集まっていた記憶があるのじゃ。140キロ以上投げる投手が部員に何人もおって春の選抜で140後半を叩き出した投手もおったな。」
そば美「これからも宮城の高校野球には注目ですね。」
・終わりに
私自身、初の県外記事でしたが如何でしたでしょうか。
私自身そこまで宮城に詳しいわけではなく記事作成前は仙台育英や東北程度しか知らず、完成出来るか不安でしたが何とか完成させることが出来ました。自分自身、執筆にあたって勉強しなければならない事が多く特に地理に関しては大変勉強になりました。
ランキングなどを作成していく上で柴田の活躍や東北学院の夏の勝利、古川の21世紀枠の行方など話題に上がったニュース思い出して懐かしい気持ちになりました。こういった思い出をもとに、この記事を楽しく書かせて頂きまして高校球児の皆様そして高校野球ファンの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。コロナウイルスのオミクロン株の影響で選抜の開催や春の県大会の開催の行方が危ぶまれておりますが、球児の高校野球生活が本人たちにとっては勿論、関係者様にとってかけがえのない時間になりますよう心から祈っております。
それでは長くなりましたがこの編でお別れいたしましょう。最後までお付き合い頂きありがとうございました。
おまけ
そばじぃ「デデン!! 麺処ジョージさんのダーツの旅!!!!」
そば美「いや、あの… 何やってんですか…?」
そばじぃ「次に何県の記事を書くかを悩んでての…。ダーツの矢が刺さった県の記事を書こうと思ってるのじゃ」
そば美「いやなにやってんですか?? 麺処ジョージってなんですか!? これもアウトでしょうが!! とりあえず人気番組丸パクリすれば読者が増えると思ってるんですか!」
そばじぃ「やかましい!! もうちょい年寄りに優しくせぃ!」
そば美「やってることは中学生ですね」
そばじぃ「男子なんていくつになっても心は中学生なのじゃ。ということでダーツ投げます!」
そば美「初回だけど、もうこの番組卒業してぇ…。」
ヒュッ…。グサ…。
そばじぃ「次回は…奈良県!! シカがおるとこじゃ!!」
そば美「え… えっと……。つ、次の記事は奈良県です…。宜しくお願いします…。」